森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

人生の残り時間が短くなればなるほど、時間が流れるスピードは加速していく。~時間について(1)

もうすぐ平成が終わります。 30年もあった平成が終わります。 わたしの頭の中には20代までを過ごした昭和が変わらずに鮮やかな記憶を保っています。 両親と過ごし、幼馴染みと遊んだ故郷の森の記憶です。 父が亡くなったのは昭和の末でした。 昭和という…

くつはいて明日は退院 ヤッホホー

時間ってなんだろうとあれこれ考えています。 Stellar Dweller さんの『時間の無い場所』が引き金でした。 stellar-dweller.blogspot.com 時間は流れるもの?すべてのものは変化し動いていくように見えたり、感じられたりするけれど、それは時間があるせい?…

おっさんず飲み会。外見と声と文章と(筆跡と)。その人の素顔を最もよく表すのはなんだろう。

ちょっと困ったことになったな、と思いつつ書き始めます。 先週の土曜(2月23日)の夜、大阪・阪急梅田駅近くで、関西在住のはてなブログの書き手さんたち3人と一緒に飲みました。 お店はマクドナルド横の細い路地を入ってしばらく歩いて右に折れ、階段…

左手の薬指、マレットフィンガーになる

職場で突き指をした。 左手の指先が台に当たり鈍痛を感じたが、朝の出勤直後でほかのことに気をとられていたので、突き指のことはすぐに頭から消えた。 忘れてしまうくらいだから、痛みはほとんど感じなかった。 しばらくして、何気なく左手で髪の毛をかき上…

かぎろいに憧れて

大好きな言葉があります。 「かぎろい(かぎろひ)」という言葉です。 小さく声に出して呟くだけで、澄み切った気高さのようなものを感じて、心に力が湧いてくる。 そんな言葉です。 漢字で書けば「陽炎」となります。 「かげろう」とも読めます。 そう読め…

防災グッズを点検する 〜阪神淡路大震災から24年

成人の日に続く三連休の3日目、わが家に備えている防災グッズの点検をした。 あの日のことを思う。 今年で24年目。 あの日は三連休明けの火曜日だった。 当時成人の日は1月15日、平成7年はその日が日曜にあたっていたので翌月曜は振替休日、それで三…

未知の言語と消えていく言語 ~ 言語はいかに我々の考えを形作るのか

今回の年末年始は自宅で過ごす時間が多かった。 家族4人が揃って出かけられるタイミングがなかったからだ。 子供たちが成長するにつれ、それぞれの都合で動くようになる。 子供と言っても長男は大学生、数えで二十歳になった。 もう親の後ろをくっついて歩…

須磨浦公園から鉢伏山・旗振山・須磨浦山上遊園を経て塩屋へ ~カーレーター乗車でのんびり散策~

12月9日(日)午前9時、山陽電鉄須磨浦公園駅前集合。 久しぶりの「山歩きの会」です。 この冬一番の寒波がやってきた日でした。 六甲山中腹にあるわたしの家の近くでは初雪が舞いました。 お天気は良好です。 けれど、とにかく寒い(^^; 今日は今から山…

瓶詰なめ茸とツナ缶を使ってガスで炊く、ごはん土鍋で超簡単釜飯。

釜飯が好きです。 そもそもは味のついたご飯が好きです。 炒飯、カレーライス、オムライス、チラシ寿司、お茶漬け、牛丼天丼炊き込みご飯に卵かけご飯、お味噌汁をぶっかけた猫まんまも大好物です。 白米にとろろ昆布をのせ、お醤油を少し垂らして食べても美…

命のありか **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート26

わたしはあと数年で定年退職の年齢を迎えます。 人生に残された年月を数えるとき、身近な人の死をあれこれと思い出します。 母は八十を過ぎてまだ健在ですが、父は三十年前に亡くなりました。 目の前で人の死に立ち会ったのは、父を亡くしたときのこの一回き…

お母さんとはぐれた子ザルとイノシシの親子

わたしの自宅は六甲山の傾斜地にあります。 自宅がある場所の標高は約170mです。 コクヨ/カバーノート〈システミック〉A5 紺/ノ-V685B-DBジャンル: ノートショップ: BUNGU便価格: 1,617円 標高が100m高くなると気温は0.6℃下がるそうなので、わた…

歩きスマホが招いたイノシシ親子の悲劇…

気づくと駅のプラットホームの一番端を歩いていた。 電柱にぶつかりそうになって慌てて避けた。 赤信号に気づかず車道に飛び出してしまった。 瞬時に心が冷えるほどの衝撃が走る… 歩きスマホが原因です。 少し前の朝、出勤時のこと。 わたしは通勤時、ヘッド…

圧倒的なオレンジが、今日という日をこじ開ける。***山猫ツイートより

巨大台風がたて続けに日本に上陸して猛威を振るったあとは、意外なほど穏やかな秋になりました。 大地の恵みの美しいこと美味しいこと… 朝焼けが街をオレンジに染めます。 澄んだ夜空に月が浮かびます。 空を見上げるだけで心が豊かになります。 この1ヶ月…

青春18きっぷ 神戸から東京へ3泊4日の旅 第2回 神戸東京間・10時間電車の旅

「青春18きっぷ」はJR普通列車と快速列車が1日乗り放題になる切符です。 この切符を使って神戸東京間を普通電車と快速電車(新快速や特別快速、快速アクティにも乗れます)を乗り継いで行くと約10時間で行けます。 「青春18きっぷ」は途中下車する…

青春18きっぷ 神戸から東京へ3泊4日の旅 第1回 子供たちとの旅の思い出

はじめに、お断りをさせていただきます。 今回の記事『青春18きっぷ 神戸から東京へ3泊4日の旅』は、本ブログ「森の奥へ」の過去記事『山猫、青春18きっぷで東京へ行く 1』~『山猫、青春18きっぷで東京へ行く 5』の5記事に東京旅行編を加えて書き…

山猫、野良ニラを食べる。

スッキリしないお天気が続きます。 そのせいにして庭の手入れをサボっていました。 しばらく出ないうちに、庭は模様替えを始めたみたいです。 ・・・みたいです、と他人事のように書きますが、実際、わが家の庭は、夏の間に大きく育ったトマトの木(茎?)が…

猫は森には帰れない

猫はネコジャラシで遊べるのに、例外はあるでしょうけれど、犬はどうしてネコジャラシに興味を示さないのか。 ちなみにネコジャラシは俗称で、もとはエノコログサと言います。 名前の由来は、穂の形状が犬の尾に似ていることから犬っころ草(いぬっころくさ…

他者がいるからこそ自分は自分でいられる。 **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート25

他者がいるからこそ自分は自分でいられる。 もしくは、他者がいるからこそ自分が自分であると分かる。 今回は、メイもんさんの記事・「陰陽のバランス」に刺激を受けて、頭に浮かんだあれこれを書きます。 「お互いがお互いを成り立たせている」、、、相手が…

追憶 (創作短編小説)

「親父は? 何時くらいに帰ってくるの?」 居間のコタツにもぐりこんで、おかきを頬張りながら僕は母に尋ねた。 「お父さん? お父さんはね、今夜は夜勤。祐くんが帰ってくるから誰かに代わってもらったらって、言ったんだけど。照れくさいんじゃないの? だ…

君のいる世界は限りなく広くて、可能性に満ち溢れている。

君のいる世界は限りなく広くて、可能性に満ち溢れている。 足もとだけを見てないで、顔を上げて、もっともっと遠くに目をやれば、いろんなものが見えてくる。 そこにはきっとワクワクするような出会いが待っている。 君のいる世界は限りなく広くて、可能性に…

いつか風になるわたしの魂はどこへ還っていくのだろう。

故郷という土地があっても、帰る家がなければ、そこにわたしの居場所はありません。 前回の記事に、そう書きました。 故郷とは、 住み慣れた家のことだろうか。 家で待っているかもしれない両親の思い出だろうか。 その両親に愛されて育ったあの頃のわたしが…

故郷という土地があっても、帰る家がなければ、そこにわたしの居場所はありません。

山から街に出てきたわたしには、かつて山という故郷がありました。 山にはわたしが家族と過ごした家があり、わたしが通った小学校があり、わたしが遊んだ田畑があり、わたしが泳いだ川がありました。 幼馴染と通った小学校は、お城の跡にありました。 幼馴染…

わたしは今、人生の夕食を食べているところです。

わたしは今、人生の夕食を食べているところです。 いきなり何? なんで食べてるの? 何食べてるの? という疑問をお持ちになった方がいらっしゃったら、よろしければこちらをご覧ください。 料理のお話ではありません。 人の一生を一日にたとえて考えていま…

命のおにぎりとドリーム弁当。

夢は不思議です。 なぜこんな人が? という人が登場したりします。 何年も会っていない、とりわけ親しくもなかった人が重要人物として出てきたりします。 なのに、自分自身がその場にいるのかどうかよく分かりません。 わたしはただ客観的な存在としてその夢…

炭水化物は美味しい。 ~みたらし団子の豚バラ巻き~

今年のお盆休みは家族で旅行に出かける予定がなかったので、家でのんびり過ごしました。 いえ、のんびりできたのは旅行云々じゃなくて、下の子が中学校を卒業したからかもしれません。 去年までのお盆は、子供たちが通っていた中学校で毎年出される夏休みの…

風を見た日 (創作短編小説) 4/4

※今回の創作「風を見た日」は原稿用紙換算で30枚くらい、文字数だけを数えると1万1千字ほどです。1記事あたりの分量としては多い気がしますので、区切りが良いよさそうなところで分けて、4回連載という形で掲載することにしました。分割することで、読…

風を見た日 (創作短編小説) 3/4

※今回の創作「風を見た日」は原稿用紙換算で30枚くらい、文字数だけを数えると1万1千字ほどです。1記事あたりの分量としては多い気がしますので、区切りが良いよさそうなところで分けて、4回連載という形で掲載することにしました。分割することで、読…

風を見た日 (創作短編小説) 2/4

※今回の創作「風を見た日」は原稿用紙換算で30枚くらい、文字数だけを数えると1万1千字ほどです。1記事あたりの分量としては多い気がしますので、区切りが良いよさそうなところで分けて、4回連載という形で掲載することにしました。分割することで、読…

風を見た日 (創作短編小説) 1/4

※今回の創作「風を見た日」は原稿用紙換算で30枚くらい、文字数は1万1千字ほどです。区切りが良いところで分けて、4回連載という形で掲載させていただきます。分割することで、読みづらくなることがあるかと思いますが、よろしくお願いします。 風を見…

わたしは今、人生のどのあたりにいるんだろう。

わたしは今、人生のどのあたりにいるんだろう。 これまでに何度も頭に浮かんできた疑問です。 疑問というより、それはたぶん不安です。 本当に知りたいのは人生のどのあたりにいるか、ということではなくて、あとどのくらい残っているか、ということなのです…