数へ日を数へる今日の空の青
2022年詠み納めです。
記事の更新がカレンダーに追いついていませんが、今年も残りあと数日になっています、、、
という、その年の残りの日数を数えるところから「数え日」という季語があります。
前回の記事で 数へ日や明日終はるかも知れぬのに と詠みましたが、今朝の俳句tweetの方では少し変えました。
今年一年もようやく、残りの日数を数えられるところまでやってこれた、という安堵感のようなものを伝えたくて。
数へ日を数ふる今日の空の青
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年12月27日
山人
※数へ日(今年もあといく日と、指折り数えるほど暮れが押し詰まること。また、その押し詰まった日)
2022年詠み納めです。
#haiku #俳句 #kigo #数へ日 pic.twitter.com/OPczBdBwLe
今日、仕事納めでした。俳句tweetも今日で納めることにしましたが、ブログの方はあと1、2記事書きたいと思っています。思っているだけで用意はできていないので、いつの間にか年を越してしまっていたらごめんなさい、、、
今回は11月21日から11月25日までのtweet句です。
どうぞよろしくお願いします。
木枯しの公園に猫見当たらず
公園と言うか、わが家の庭を巡回コースにしていた野良猫たちは、最近すっかり姿を見せなくなりました。われわれニンゲンの与り知らぬところで、何かとんでもないことが起こっているのかもしれません。ひょっとすると、お告げがあったのかもしれません。山を下れ、と。わたしの家は六甲山の中腹にあります。イノシシもいますし、タヌキやアライグマもいます。ここはネコの棲むところではニャイ、と何者かが言ったのです。ニャニャニャニャッ、ニャッ! それとも、ただ寒くなったからだけかもしれニャイ🐈
木枯しの公園に猫見当たらず
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年11月20日
山人
#俳句 #haiku #木枯し pic.twitter.com/M7Oaircs00
木枯しや散らさうと吹くわけじやなし
その名はコガラシ。いかにも強そうです。ひと吹きすれば、一瞬のうちにすべての木の葉を枯らしてしまう。花咲かじいさんの真逆をいくツワモノです。でも、悪気はないのです。後ろで操っているヤツがいるのです。セーコートーテーという名前らしいです。ホント言うと、木の葉を枯らすんじゃなくて、枯れた木の葉を散らすくらいの力しか持ってないらしいです。強そうなのは名前だけです。
木枯しや散らさうと吹くわけじやなし
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年11月21日
山人
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落ち葉一枚二枚三枚子らの声
松ぼっくりやドングリや、謎の小石や貝殻や、転がり続けて角が丸くなったガラス片も、子供たちは大好きです。好きすぎて、拾ってポケットに入れて家に持って帰ってきます。そのまま洗濯機で洗濯されて、洗濯機の底でゴロゴロコロコロ回り続けるのです。赤い葉っぱや黄色い葉っぱも大好きです。緑の葉っぱより遥かに人気があるのです。
落ち葉一枚二枚三枚子らの声
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年11月22日
山人
#俳句 #haiku #落ち葉 pic.twitter.com/88blIX7J6O
冬日差す何事もなく冬日差す
春の陽射しや夏の太陽や秋の陽光は、何かを始めようとする気配をまとっています。なかでも夏なんて、そんな気分をとりわけギラつかせています。けれど、冬日だけは違います。きっと何も起こらない。冬日が差しているうちは何も起こらない。そんな気がします。すべてが終わったあとにやってくるのが冬日なのかもしれません。
冬日差す何事もなく冬日差す
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年11月23日
山人
#俳句 #haiku #冬日 pic.twitter.com/mWSZopfB6F
朝時雨海から汽笛響かせり
生暖かい空気漂う山の朝は、濃い霧に包まれて始まります。そんな朝には、麓の海に浮かぶ船の汽笛が、山の奥まで聞こえてきます。普段聞くことのない汽笛の音は、不気味なほど大きく響き渡ります。濃い霧に迷った船が、家のすぐ傍まで流されてきたのかもしれません。霧をゆく船に乗れば、どこへ連れて行ってくれるでしょう。想いは遥か遠くまで、ずっとずっと広がっていきます。けれど、その船に乗る勇気がないのです。
朝時雨海から汽笛響かせり
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2022年11月24日
山人
#俳句 #haiku #朝時雨 pic.twitter.com/HUP0RnEM7r
もし、お心に留まった句がおありでしたら、コメントいただければ幸いです。感想をいただくことで、たくさんの気付きを得ることができます。
また、いただいたコメントをブログ中で紹介させていただくことがあります。どうぞご了承くださいますようお願いします。
⓪ 数へ日を数へる今日の空の青
① 木枯しの公園に猫見当たらず
② 木枯しや散らさうと吹くわけじやなし
③ 落ち葉一枚二枚三枚子らの声
④ 冬日差す何事もなく冬日差す
⑤ 朝時雨海から汽笛響かせり
以下、大変手前みそで恐縮ですが、、、前回の記事
にいただいたコメントから、良かったよと言っていただいたコメントと句を紹介させていただきます。
④ 人間は飛べぬくせにと寒鴉
kuninn④が一番好きです。ゴミを荒らすことが多いからか嫌われ者のイメージもある鴉ですが、いやいや、彼らには彼らの理屈やモラルがありますよね。「まったく人間が勝手に! 飛べもしないのに」なんてね(#^.^#)
tayorako関東地方では今年は木枯らしは発生しなかった、確かに~!どの句もいいなぁと思いますが「人間は飛べぬくせにと寒鴉」が心に残りました。羽はないけれどどこにだって行ける。自由に生きたいです。
UrushiUshiru 人間は飛べぬくせにと寒鴉←うしるきゅんは放屁ジェットで食べるもんね‼️😊うんうん♪2人っていいよね⁉️うしるきゅんもうしるガールズ2人とクリスマスデートしたかったなあ
mashley_slt ちょっぴりユーモアも感じる④が好きです(*^^*)たしかに飛べないからこそ歩く間に考える時間が生まれますね。だから人間も負けてないぞと思っていると、わが家の上空には電線があるので💩を落とされます笑
harienikki③と④が好きです。③はロマンチック❗️④は実体験から…。都会の鴉は強気です。私らの頭上を飛び回り、侮るように叫び(鳴き)ますもの。(^◇^;)
くにん(id:kuninn)さん、たよらこ (id:tayorako)さん、漆うしる(id:UrushiUshiru)さん、mashley(id:mashley_slt)さん、チャーコ(id:harienikki)さん、そしてこのほかにもコメントをくださったみなさま、ありがとうございました。