森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

2022-03-01から1ヶ月間の記事一覧

春の月枝ひとつづつ照らしをり ~俳句tweetより~

俳句の投稿を何回かしました。結果は全然です。けれど、もう少しだけ続けてみます、、、 今回は2月7日から2月11日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 空つ風引き裂き膝小僧走る 空っ風が吹き抜ける公園を膝小僧が走っていきます。膝小僧…

核を手に冬帝気取る裸の王 ~ロシアのウクライナ侵攻;3月5日~3月11日の朝刊見出しまとめ~

2月の終わりからロシアのウクライナ侵略のことを俳句にしています。といっても、俳句といっていいかどうかというレベルの句ですがその出来不出来は別として、戦争を俳句に詠む是非について考えています。報道で接する戦争はあくまでも実体験ではありません…

鬼を追ひそれでお前は気が済むか ~俳句tweetより~

今回は1月28日から2月4日までのtweet句です。この週から平日(月~金)だけ俳句をtweetすることにしました。今回の俳句記事は、帳尻があうように、この期間の6句をまとめています。次回以降は1週ごとのtweet句5句をまとめていくつもりです。いつまで…

青と黄を赤に染めるな二月尽 ~ロシアのウクライナ侵攻;2月20日~3月4日の朝刊見出しまとめ~

2022年2月27日(先週の日曜日)、ウクライナのことを書きました。そして翌日の月曜からのtweet句はウクライナのことを詠みました。2022年3月4日現在、まだロシア軍はウクライナへの攻撃を続けています。下は先週書いた記事です。 www.keystoneforest.net 今…

九月の雨はクラゲ色/秋野紅人

今年の小説初読みは『九月の雨はクラゲ色』(秋風堂書房)でした。作者は秋野紅人 あきのくにん さん。はてなブログではくにん (id:kuninn)さんとして活動されています。横道にそれますが「初読み」は新年の季語。俳句風に書くと「初読みは九月の雨はクラゲ…

初空に白一直線雲走る ~俳句tweetより~

3月を迎えました。2月末から始まったロシアによるウクライナ侵略はいまだ先行きが見通せない状況です。考えもしないような怖ろしいシナリオが用意されているようで気味が悪くてなりません。わたしたちは戦争と戦争との間にはさまれた束の間の休憩時間に暮…