森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

幸せの定員 (創作小説)  ***-2.5*** 幸せって「ポンと生まれたシャボン玉」かも知れへんな

幸せの定員(創作小説) ***-2.5*** 幸せってなんだっけなんだっけ♪ 1986年CM キッコーマン ぽん酢しょうゆ 明石家さんま ぽん酢しょうゆのある家さ♪ぽん酢しょうゆはキッコーマン♪ぽん酢しょうゆはキッコーマンキッコーマン♪ と続きます。 30年以…

幸せの定員 (創作小説)  ***-3***

幸せの定員(創作小説) ***-3*** バスの揺れに合わせて乗客が揺れる。車窓に映る景色も同じように揺れる。上に下に、左に右に。大きく、小さく。 シャーシが軋む音と整備の悪い道の具合からすれば、そのバスはおそらくかなりのオンボロで、たいてい…

幸せの定員 (創作小説)  ***はじめに***

長らくぶりの更新です。 ご無沙汰しています。 前回、記事を投稿したのが7月の初めでした。 猛暑の夏はとうに過ぎ、季節はすっかり秋です、、、 と、二か月ほど前に書き始めましたが、何度か書き直しているうちに、もう冬です。 お変わりなくお過ごしでしょ…