幸せの定員(創作小説)
幸せってなんだっけなんだっけ♪
ぽん酢しょうゆのある家さ♪
ぽん酢しょうゆはキッコーマン♪
ぽん酢しょうゆはキッコーマンキッコーマン♪
と続きます。
30年以上前のCMです。
しあわせって何だっけ
歌:明石家さんま
作詞:関口 菊日出
作曲:高橋 千佳子
幸せってなんやろ?って考え始めて、頭の中に浮かんできたのはさんまさんの歌声でした。
幸せってなんだっけなんだっけ♪
その日以来、このフレーズが耳について離れません(^^;
正規バージョン(関口菊日出・作詞)でさんまさんが歌っている幸せは、「ポンと生まれたシャボン玉」だったり「白いドレスとハネムーン」だったり「当たるつもりの万馬券」だったり。
「無理はするなと言うあなた」や「麻布 青山 六本木」も幸せ。
そして、「にぎりしめてる子どもの手」も「カルガモ見ている野次馬」も「空に浮かんだ白い雲」も、みんな幸せ。
手にしっかりと掴める幸せがあれば、その瞬間限りの幸せもあるし、見て聞いて感じられる幸せもあるし。
幸せって、そやな、、、
さんまさんの歌、聴いてたら、幸せを語るのに関西弁がなんか無茶苦茶ようおうてる気がしてしてきた。
生まれたてのシャボン玉。
きらりと光ってきれいやな。柔らかそうで可愛いな。
コロナ禍の昨今、一日に一体何回くらい石鹸付けて手を洗うやろか。
手のひらをこすり合わせて5秒、右手左手の手首を握って捻って5秒ずつ、両手の指を組んで洗ってまた5秒、指を一本ずつマッサージするように洗っていってさらに10秒、、、
けど、いくら丁寧に洗うても、シャボン玉なんかひとっつもでけへん。
一生懸命洗うたら、いっぱい泡立つけど、ちっさい泡ばっかり。
蛇口捻って水で洗い流したらそれでおしまいや。
せやから、
シャボン玉が生まれたんは奇跡やな、こんなおっきい泡ができるなんて、ほんま奇跡やな。
シャボン玉は泡からできるけど、ただの泡とは全然ちゃうで。
風船みたいやんか。
そう、透き通った風船や、ちょっと儚いけど。
ほんま、すぐに消えてしまうんや、シャボン玉ってな。
風に揺られて流されて、自分の思うとこには行かれへんし。
行かれへんけど、お日さん浴びて虹色に光って、表面に青空が映ってぐるぐる渦巻いてる。
そうやって、青空まとってシャボン玉の方が青空になるんや。
シャボン玉って宇宙やな。
おっきいシャボン玉できたって、子供らがわーわー大喜びして、ふわふわ飛んでいくシャボン玉おっかけて、一人の子がジャンプしてもう少しで手が届くっていうとこで、弾けて消えて、、、
子供らの歓声を聞いてると目の奥がなんか熱うなってきて、たぶん、弾けて消えたシャボン玉も、消える直前にその歓声聞いて、幸せやったなって思うたやろな、そんな気がする。
幸せって「ポンと生まれたシャボン玉」かも知れへんな。
さて、自分は今、幸せなんやろか? と考えます。
わたしは、次の春で定年を迎えます。そのあとも働くつもりですが、今のところまだ働き口は確定していません。今の仕事はそこそこ忙しいですが、週末はのんびり寛げる時間をとれる程度の忙しさです。年相応に病院通いをしています。朝に5錠、夕に3錠薬を飲みます。二人いる子供(長男Mと次男K)はまだ学生です。進路や就職や学費や、気になることはいろいろあります。ですが、家族はみな元気です。書くことが好きですが、時間がなくて(言い訳…)なかなか書けません。好きなアルコールはほどほどに呑めています(呑んでないで書けばいいのに…)
さて、わたしは今、幸せなんやろか?
『ハイキュー!!』っていう高校バレーボールを題材にした漫画・アニメがあります。
今、テレビで第4期2クール目を放送しています。
Eテレ以外で録画して観ている唯一の番組です。
ストーリー自体も面白いのですが、登場人物たちのセリフがカッコよくて胸に響くのです。
先週の回で主人公日向翔陽(ひなたしょうよう)が所属する烏野高校(宮城代表)が春高全国大会で対戦中の稲荷崎高校(兵庫代表)のセッター宮侑(みやあつむ)がこんなことを言いました。
兵庫代表なので、ここでも関西弁です。
毎日、何回もメシ食うのに、すぐ腹は減って、メシにありつくたび、幸せやって思うし、何回繰り返したって、その幸せの度合いが下がることってないやんか
あいつ、それやねん
メシ食うみたいにバレーしよる(ハイキュー!!)
宮侑が言う「あいつ」は日向翔陽のことです。
メシ食うみたいにバレーするっていう表現があまりにハマってて思わずメモを取りました。
メシが食える幸せ、バレーできる幸せ、歌える幸せ、走れる幸せ、、、
きっとそれを突き詰めていけば、生きている幸せ、につながるのでしょうか。