森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

空知らぬ風 (創作短編小説) 5/5(結)

※初めてご訪問くださった方がいらっしゃいましたら、今回の記事は連載途中です。1回目はこちらです。 よろしくお願いします。 www.keystoneforest.net 今回は最終回です。 空知らぬ風 不意に、風が通り過ぎた。 風は皆が座っているござの端を煽るほど強く吹…

空知らぬ風 (創作短編小説) 4/5(転)

※初めてご訪問くださった方がいらっしゃいましたら、今回の記事は連載途中です。1回目はこちらです。 よろしくお願いします。 www.keystoneforest.net 今回は4回目、転の巻、です。 空知らぬ風 万年床とは言うが、人は万年も寝つづけてはいられない。 それ…

空知らぬ風 (創作短編小説) 3/5(承その2)

※初めてご訪問くださった方がいらっしゃいましたら、今回の記事は連載途中です。1回目はこちらです。 よろしくお願いします。 www.keystoneforest.net 今回は3回目、承その2、です(^^; 空知らぬ風 咲が死んでから、正吉はまるで意気地がない。 万年床から…

空知らぬ風 (創作短編小説) 2/5(承)

※今回の創作は原稿用紙にすると40枚弱、文字数だけでは1万2千字ほどになります。これまで1記事につき数千字くらいまでの分量を目安にしてきましたので、どういう形でアップすればいいのか、少し悩みました。いえ、大げさに言いました。少し考えたくらい…

空知らぬ風 (創作短編小説) 1/5(起)

※今回の創作は原稿用紙にすると40枚弱、文字数だけを数えると1万2千字ほどになります。これまで1記事につき数千字くらいまでの分量を目安にしてきましたので、どういう形でアップすればいいのか、少し悩みました。いえ、大げさに言いました。少し考えた…

休日、ブログ巡りをして、あっという間に日曜の夕方を迎える。 **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート16

日曜の夕方 休日、時間があればブログ巡りをして、頭に浮かんだことをブックマークに書いていきます。 そして、書いたことを今度はツイートします。 ツイートにコメントが付くと返信を書きます。 そしてまた、次のブログを巡ります。 そうやって時間が過ぎて…

がんばらないことをがんばる **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート15

自然体 twitterを今年1月に始めました。 使い方がようやく分かってきて、庭の草木や道に勝手に生えてる野草やその上空を流れる雲なんかを写真に撮って一言添えてアップするようになりました。 ブログの記事を書くよりはるかに手軽です。 有名料理店の人気メ…

天然っていいな。天然と鈍感との違い。

ある日の夕食時、家族4人でテレビを観ていた。 20歳前後の女性がインタビューを受けていた。 「付き合っている人いますか?」 と、その女性はテレビに訊ねられた。 マイクとカメラを向けられ、彼女は豪快に笑いながら応えた。 「わたし、アホっぽいから、…

ちっちゃいこっちゃ。 **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート14

山猫は、ブログを毎日更新する根性はありませんが、Twitterやらはてなブックマークやらにごそごそ書くのは好きで、日課のように続けています。 ブックマーク100字、ツイート140字というサイズが自分にあっているんだと思います。 そこで書いた言葉を拾…

散乱するごみと個人情報、ごみは宝の山か。

山猫がすむ某市某地区では、火曜日と金曜日が燃えるごみの回収日です。 某市では、燃えるごみ、燃えないごみ、プラスティックごみ、缶びんペットボトルごみの4種類に分別してごみを回収することになっています。11月3日文化の日は、休日ですが、金曜日な…

こたつに住みたひ。

次男K(中学3年)の文化祭の展示を中学校に観に行ってきました。 山猫家がある某市は中学校の夏休みの宿題として毎年全学年に「理科の自由研究」を課し、熱心に取り組ませています。 実験をして写真を撮ったり、記録をグラフや表にしたり、最後の考察をま…

バスの定期券を持っているのに、バスに乗らずに歩いている理由。

とある山の中腹に、私・山猫は住んでいます。 山の中腹と言っても、最寄の電車の駅から自宅までは某市バスが結んでくれていますし、某市バスの本数はそこそこ充実していて、だいたい10分間隔くらいで走っています。なので、不便ではありません。 ま、私が…

台風一過、大根の間引きをしました。間引き菜はお味噌汁の具になりました。

通勤の電車の中でずっとスマホを触っています。 大半はツイートやブログのチェックです。 おはようございます。のメッセージを添えて、自宅から駅までの道中で撮った写真なんかをアップしています。 台風21号が猛威を振るった翌朝、今朝のツイートです。 …

六甲山頂より紅葉谷道を通って有馬温泉へ下る気楽な山歩き、のはずだったけど。

梅雨のような天候が続きます。 大根の芽が伸びてきたので間引きしないと、と思いつつ、晴れるのを待つうちにさらにどんどん大きく育ってきました。 今朝の写真です。 今朝も雨。さらに台風接近中で、明日の深夜には関西を直撃する予報です。間引きは来週まで…

ヒーローになれる日。

つい二、三週間ほど前まで蝉の声を聞いていたのに、今聞こえてくるのは秋の虫の声ばかり。 近くの雑木林から聞こえてくるその声は、蝉ほどじゃないけど、これが意外とうるさい。でも、鳴くのはオスだけ。蝉だけじゃなくて、鳴く虫は普通、オスだけが鳴くらし…

ゴキブリとコオロギと次男Kと。

※今回の記事中には、虫嫌いの方には生理的に受けつけがたい表現が含まれていますので、苦手な方は読み進めるのをご遠慮いただいた方がいいかも、、、 休日の朝、仕事が休みなのに勝手に目が覚めた。時刻はまだ6時前。まだ寝たりない気がするが、目を閉じて…

季節の迷子、10月の蝉。

三連休二日目の朝。久しぶりの快晴。 今日は暑くなりそう。と思ったら、ツクツクボウシが鳴きだした。 いくら暑いと言っても、今日は10月だぞ。 彼の鳴き声は少し頼りない。鳴いているのは彼一匹のようだった。 10月の蝉。 彼は果たして寝坊したのかな、…

ずっとバレーボールをしていたい。そして、、、 バレーバスケ部最終章6(終)

「バレーバスケ部最終章5」の続きです。 www.keystoneforest.net そういえば、最後の大会、バレーバスケ部はバレーバスケ野球部に発展していました。 バレー部2人、バスケ部1人、野球部4人です。 野球部の1人がリベロをしてくれましたから、ゲームのメ…

ずっとバレーボールをしていたい。でも、いつか終わる。 バレーバスケ部最終章5

※えーっと、今回は親バカ記事です。合わない方は読まれない方がよいかと。 今日は2戦2敗でした。 敗者復活戦でも敗れたので県大会には進めませんでした。 いつか終わる。 明けない夜がないように、暮れない昼もない。いつか終わる、いつか終わる。みんなそ…

ずっとバレーボールをしていたい。 バレーバスケ部最終章4

「バレーバスケ部最終章3」の続きです。 前回分はこちらです。 www.keystoneforest.net 今日はたくさんの応援ありがとうございました。エースの子の足の故障はそれほどひどくないようです。明日は1試合目に勝てばそれで県大会出場が決まります。負ければ敗…

ずっとバレーボールをしていたい。 バレーバスケ部最終章3

「バレーバスケ部最終章2」の続きです。 今日、春高バレー市予選初戦があります。高校3年生、長男Mの最後の大会です。そして、Mが通う高校の全ての運動部の中の最後の大会になります。 前回分はこちらです。www.keystoneforest.net 少しだけ話は遡ります…

16年目の運動会・体育会と、お弁当と組体操と。

今回は子供たちのことを書きます。おもに次男Kのことです。 昨23日土曜日、次男Kの学校で体育会がおこなわれました。Kは中学3年生です。 先週の3連休に体育会を予定していた近隣の学校では台風の直撃と重なり、予定変更に苦心したらしいです。ですが…

午後の恐竜、そして早朝のJアラート。

どうだい? 恐竜は見えるかい? 土曜の朝7時半、次男のKに私は声をかけた。Kはタオルケットを身体にぐるぐる巻きにしたままプレーリードッグのように立ち上がって窓の外を眺めている。 何のこと? 恐竜? 何それ。 そう返しながらKはこちらを振り返る。 …

伝言が多すぎる……。そして、Jアラートという伝言。 (創作短編小説)

時計の針は2時を指していた。 寝る前に読み始めた小説が意外に面白く、毛布にくるまったまま、まだ読んでいた。1時までと決めていたのに、気がつくともうこんな時間になっている。明日の勤めに差し障りがあることは承知の上で、つい夜更かしをしてしまった…

ターニャ (創作短編小説)

誰もが彼女に魅せられていた。透き通るような白い肌、水色の瞳、腰まで伸びた栗色の髪、そして笑顔、澄んだ心が滲みでてくるように感じられる……。 もちろん俺の好みだ。社員総会の社長の話など誰の耳にも届いてはいない。東欧の新興独立国であるラトバニア共…

願いを叶える天使と悪魔。南の島の怒りん坊の王様。 (創作超短編小説2編)

願いを叶える天使と悪魔。 すべてに絶望し、自らの命を絶とうとしている男がいた。 そこに、天使が現れて言った。 「ひとつだけ、あなたの願いを叶えてあげましょう」 男は答えた。 「俺に夢をくれ」 天使がウインクすると男には夢が生まれた。 夢は男に生き…

猫次郎と亀太郎。猫は平和を感じる。

次男Kの話です。 彼も大の猫好きです。あ、私も。 いろいろ事情があって本物の猫が飼えないので、セブンイレブンのくじ引きで当てたピカチュウのぬいぐるみで代用しています。あ、違った。ピカチュウは猫じゃなかったですね。 どうして猫が好き?と訊くと、…

魔法の鏡。 (創作短編小説)

魔法の鏡。 古道具屋で俺は一枚の鏡を買った。 店の隅に隠すように置いてある、タータンチェック柄の布が掛けられた妙なものに俺は気がついた。布をめくってみると古ぼけた鏡が現れた。 「気をつけなよ」と背後から声がした。鏡には、不釣合いなほど高い値札…

「閻魔様と百万回死んだ男。」「礼儀正しい社会の作り方。」 (創作超短編小説2編)

閻魔様と百万回死んだ男。 一人の男が死んだ。 その魂は亡骸から抜け出て閻魔様のところへ飛んでいった。 閻魔様は男の魂をしげしげ眺めると意外なことを言った。 「お前は特別に選ばれた魂だ。これから何度死んでも、別の生き物になって蘇らせてやろう」 「…

薬売りの口上。 (創作短編小説)

夜店の屋台が続く一番奥で、道端に広げた敷物の上に大小さまざまな小瓶を並べて、とうとうと口上を述べている者がおります。 大方の者は相手にせず行き過ぎておりますが、時折足を止めてそれに聞き入る酔狂な者もおります。 あなたもちょっと寄っていかれま…