森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

露軍兵ウクライナの春奪へども夏は奪へず向日葵は咲く ~ロシアのウクライナ侵攻;4月18日~5月8日の朝刊見出しまとめ~

ロシアのウクライナ侵攻が始まって、6月3日で100日が過ぎたとのこと。3カ月以上経ったことになります。不思議な偶然ですが、6月3日は阪神淡路大震災からは一万日目にもなるそうです。
ところで、ウクライナ侵攻は一部で言われるように、新しい形の世界大戦なのかもしれないと思い始めています。そもそも世界大戦だったとして、それはまだ始まったばかりなのかもしれません。プーチンが決意すれば、それともプーチンの身に何かが起これば、事態は一気に動くかもしれません。ですが、そうでない限りは、まだこの先かなりの時間を要することでしょう。
けれど、この戦争を、この戦闘状態をどういう形で終わらせるか、治めるかが話題に上るようにもなってきました。もちろんウクライナの勝利を前提として、です。

ロシアのウクライナ侵攻について、自分用のmemoとして、この間の新聞朝刊一面の見出し(ウクライナと国際情勢に関係するもの)をまとめています。
今回は、ブログの更新をサボっていたせいで、3週間分まとめて掲載しています。興味のない方は飛ばしてください。
なお、日付と見出しは山猫🐾家で購読している産経新聞に拠っています。
この間の4月26日、侵攻が始まって約2か月過ぎたこの日の産経新聞朝刊の一面から、ロシアのウクライナ侵攻に関連する記事が途切れました。
この頃、ロシアはマリウポリへのミサイル攻撃に注力していました。戦争はやや膠着状態になっていたのかもしれません。

 

 

2022年4月18日(月)
・露「マリウポリ制圧」 ウクライナ否定 攻防最終局面

2022年4月19日(火)
・露、ウクライナ315カ所攻撃 ミサイルなど マリウポリ降伏拒否

2022年4月20日(水)
・ウクライナ侵攻 東部制圧へ大規模攻撃 露外相「作戦は次の段階」
・米、日欧と対露連携協議
・厳戒続く首都 戻る市民 本紙記者キーウ入り ウクライナ兵「最後まで戦う」
・世界成長3.6%に下方修正 IMF22年予測 ウクライナ侵攻で

2022年4月21日(木)
・ウクライナ 米、8億㌦追加軍事支援 英も重火器供与意向
・マリウポリ製鉄所、最後の砦 「地下要塞」市民1000人避難

2022年4月22日(金)
・マリウポリ 露「制圧成功」 ウクライナ側は反論

2022年4月23日(土)
・ウクライナ マリウポリ近郊 集団墓地 多数遺体 露、戦争犯罪隠蔽か
・休戦提案露が拒否
・製鉄所地下爆撃で大破 抗戦部隊証言 民間人ら退避困難

2022年4月24日(日)
・国連総長、プーチン氏と面会へ ウクライナ侵攻2カ月 停戦協議

2022年4月25日(月)
・ゼレンスキー氏 住民投票なら「交渉停止」 米国務長官らキーウへ

2022年4月26日(火)
※一面に記事なし(産経抄は黒海艦隊旗艦「モスクワ」沈没を話題にしている)

2022年4月27日(水)
・国連総長 人道改善を提案 ラブロフ露外相と会談
・首相「食料など提供」 ゼレンスキー氏と電話会談

2022年4月28日(木)
・ウクライナ 人道回廊設置へ国連関与 露合意、退避実現は不透明

2022年4月29日(金)
・民間人退避を調整 国連総長、ウクライナ訪問

2022年4月30日(土)
・国連総長訪問中に攻撃 ウクライナ 露軍、大統領会談直後

2022年5月1日(日)
・露国境 爆発相次ぐ ウクライナ、補給網攻撃か

2022年5月2日(月)
・露軍 大規模攻勢の兆候 ウクライナ 米下院議長キーウ訪問
・ウクライナ支援で一致 日ベトナム首脳 「国際法順守を」

2022年5月3日(火)
・ウクライナ 尊厳守る戦い 衰えぬ士気 プーチン氏の誤算
・製鉄所 市民100人退避  マリウポリ 露軍、砲撃を再開

2022年5月4日(水)
・核で脅すプーチン氏
・軍事介入 米、問われる覚悟
・露、製鉄所攻撃を再開 マリウポリ 市民ら200人なお籠城
・中国事業見直しの動き 主要119社調査 露制裁波及を警戒

2022年5月5日(木)
・露、岸田首相ら入国禁止 日本の制裁に報復
・本紙記者含む63人対象
・露産石油 EU禁輸提案 欧州委員会 最大手銀も制裁対象
・ウクライナ 露、鉄道施設を攻撃 武器輸送の遮断狙う

2022年5月6日(金)
・露、核ミサイル模擬演習 マリウポリ製鉄所戦闘激化

2022年5月7日(土)
・ウクライナ 露艦にミサイル、炎上 旗艦沈没は米情報活用
・首相、アジア安保会議へ 来月 対中露結束呼びかけ

2022年5月8日(日)
・ウクライナ 記念日控え東部で激戦 露、戦果急ぐ 製鉄所50人退避

 

 

以下はウクライナ侵攻について拙ブログで書いた記事と俳句です。

www.keystoneforest.net

www.keystoneforest.net

www.keystoneforest.net

www.keystoneforest.net

www.keystoneforest.net

www.keystoneforest.net

 

 

前回の拙記事では、4月1日までのtweet句を載せました。ですが、そのあとウクライナ侵攻を題材にした俳句を詠めなくなり、2021年9月から始めたTwitterへの投句は継続半年あまりで途切れてしまいました。そのままやめてしまおうかとも思いましたが、まだ悪あがきをしています。3週間ほど休んで、Twitterへの投句を再開しました。
掲載するのがためらわれるほどの出来ですが、ロシアのウクライナ侵攻に反対する自分の思いをアピールすることができるのは、このブログとTwitterしかないので、今回も記事を書くことにしました。

tweet句は4月25日から4月30日までの句です。お目汚しごめんなさい。

 

 

ひまはりの思ひ出すべて瓦礫の下に

ヒマワリは向日葵と書きます。日車(ひぐるま)、日輪草(にちりんそう)とも言います。夏の季語です。
印象的な青と黄色の国旗の黄色の方がヒマワリを象徴しているようで、ウクライナの国花と思われてもいますが、実はロシアの国花がヒマワリです。ウクライナの国花はセイヨウカンボクとスミミザクラ。
旧ソ連の連邦国だったウクライナは、慣習的にヒマワリも国花として扱うことがあるようです。こうしたところも、ロシアとウクライナが近しい兄弟国と言われるゆえんなのでしょう。
わたしのtweet俳句では、これからしばらくヒマワリをウクライナの国と人々に託して詠んでいます。

 

陽は見守る四千万の向日葵を

太陽は向日葵に微笑み、見守っています。向日葵は太陽を見上げます。目が会った瞬間、相手に悟られぬようスッと目をそらすことはよくあります。でも、向日葵は目をそらしたりしません。しっかりと太陽を見つめ続けます。
ジリジリとした熱い時間が流れていきます。マリウポリの製鉄所の地下に退避した市民たちは何日も陽の光を見ることがなかったと言います。人から太陽を奪うといういたたまれないほど残虐な暴力。

四千万はウクライナの人口です。

人口は2021年時点で約4159万人(ロシア実効支配下のクリミアを除く)でヨーロッパで7番目に人口の多い国である。2022年ロシアによるウクライナ侵攻で500万人以上の難民が国外に逃れ、その他にも700万人を超える国内避難民と、多数の戦闘・虐殺犠牲者が出ている(同年4月時点)(Wikipediaより)

5月下旬の時点では、ウクライナから国外へ避難された方々の総数は650万人以上とも言われています。2022年5月24日現在の速報値でみると、日本が受け入れた避難民の数はわずか1047人にすぎません(出入国在留管理庁の統計より)。

 

悲しみを食べてひまはり種残す

食べきれずに残してしまった、みたいに読めますが、残したのは次の年にまた咲くためのひまわりの種です。命を種に託して冬を越えるのです。たとえ今年のひまわりが枯れても、ひまわりは絶えません。次の夏咲くことができれば命は続きます。生きているものはすべて同じかもしれません。

 

焦げた地を黄に染めるごと向日葵咲く

『風の谷のナウシカ』に登場する腐海は放射能を浄化する働きを持っているという設定です。

原作では腐海は自然発生した環境ではなく、千年前の人類が創り出した人工的な汚染浄化システムで、数千年かけて世界を浄化する目的がある。全ての毒を無毒化したとき腐海は役目を終え、老化して崩れて清浄な大地が復活する。(Wikipediaより)

数えきれないほどの銃弾や砲弾を撃ち込まれて茶色く黒く赤く染まったウクライナの大地は、一面に咲く大きな黄色の花の傘の下でしばし疲れを癒し、そしてきっと再生に向かう力を蓄えるはずです。
ところで、ウクライナ本土とクリミア半島の間に横たわる、アゾフ海の西岸に広がる干潟のこともまた、腐海(ウクライナ語でスィヴァーシュ)と呼びます。今回のロシアによるウクライナ侵攻前はウクライナ・ロシア両国の事実上の国境でもありました。

(Googleマップより)

 

向日葵や色なき街に灯を点す

本当の街は色とりどり。満開の向日葵に負けないくらいの色の洪水が溢れかえっているはず。あの日から続く意味のない時間が街から色を奪い、人々の表情からも色を奪い去った。時間を巻き戻すことは叶わない。もう一度街を彩るためには、人々の顔を笑顔に戻すためには、前に進むしかない。前に、前に、前に。

 

銃重しひまわり畑の大迷路

ひまわり畑といえば大迷路のイベント。重い銃を担いだロシア兵が迷路に迷い込んで右往左往。と単純に詠みましたが、「大迷路が大迷惑に見えました。」と、しいたけ💙💛しいたげられた (@wtnb4950) | Twitterさんから返信tweetをいただきました。
大迷惑の方が断然強烈。イメージが湧いてきます。ご指摘ありがとうございました。
そして、わたしの頭の中にはユニコーンの『大迷惑』が大音響で流れ始めました。

君をこの手で抱きしめたいよ
君の寝顔を見つめてたいよ
君の作った料理食べたいよ
西も東も大迷惑
(「大迷惑」作詞;奥田民夫より)

西も東も、ほんと、大迷惑!

大迷惑

大迷惑

  • ユニコーン
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

 

 

 

露軍兵ウクライナの春奪へども夏は奪へず向日葵は咲く

Russian soldiers rob Ukraine of spring,
but not summer,
and sunflowers are in full bloom

Hey, Putin?

 







 

 

 

 

 

 

 

 

よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter

 

f:id:keystoneforest:20180211232422j:plain

山猫🐾@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。