森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

震災通信(阪神淡路大震災体験記) ***14日目(1月30日)***

 
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 26年前、わたしは神戸市兵庫区で震度7の揺れを経験しました。その記憶を日記とパソコン通信のログとで振り返っています。あの日から14日目です。

 

 

1月30日(月)
 朝から湊川公園でカセットコンロの配布、4000人ほど集まる。
 午後はあまり仕事がなく、時間をもてあます。
 夜9時、M上氏と帰る。彼は明石在住。神戸駅まで送る。今日、姫路方面から神戸駅までJRが運転を再開したところだ。
 彼の自宅は、揺れはしたが、ほとんど被害はなく、家に帰れば、電気・ガス・水道と、何不自由なく使えるという。震災前とまったく変わらない普通の生活の場から、電車に乗って、被災地へ仕事に来る。話を聞くだけでも妙な気分になってくる。
 屋辺氏に電話する。明日お風呂においでとのこと。
 先日京増氏へ送ったメールに返事が届いていた。

 

 京増 弘志    S*I00*85 95/01/30 16:24
題名:メールありがとうございました.
 震災に遭遇されたとのメールを頂き恐縮しております.
 大変な最中にメッセージを下さり申し訳ありません.
 心からお見舞い申し上げます.
 寒さと恐怖の体験を語っていらっしゃる方を
 テレビで拝見して本当に同情しております.
 ニフティ社では,
 地震当日から「地震コーナ」を作りました.
 会員の方は,「無料にせよ」「募金を呼びかけよ」
 「ボランティアコーナを設定せよ」と
 素晴らしい提案を次々に寄せられ,
 当社はさっそく対応いたしました.
 募金は一日2000万円も寄せられ,
 5日間で1億円を突破いたしました.
 会員の皆様の熱意に応えるべく,
 ニフティ社では募金の20%を上乗せして
 さっそく日本赤十字社に
 善意の方の名簿と現金を寄贈いたしました.
 第2次の募金活動も行っております.
 どうか,全国85万人の会員の方が,
 貴方と貴方のお知り合いの方の支援をして
 おりますので,お気をつけて頑張って下さい.
 ニフティ社も微力を尽くして
 3月までの無料サービスを続けてまいりますので
 今後とも宜しくお願い申し上げます.
 ニフティ)常務 京増弘志

 

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 ※下のリンクは震災当日の記録です。 

www.keystoneforest.net

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter
 

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イラスト/バリピル宇宙さん (id:uchu5213)