森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

満月の夜の雪 **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート29

 
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 去年の暮れのこと、神戸の街に雪が降りました。しんしん降った雪はうっすら積もりました。満月の夜でした。

 満月の夜の雪。梢の葉に積もりました。積もった雪を月明かりは溶かせたでしょうか。 

 

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 12月の満月をネイティブインディアンの人たちは「コールドムーン(Cold Moon)」と呼ぶのだそうです。

 満月の夕、それはそれは寒い夜でした。

 ちなみに、今夜、1月の満月はWolf Moon(狼月)と呼ぶそうです。
 あの日の夜も満月でした。満月に向かって神戸の街は燃えました。 

満月の夕 [ライヴ 1999]

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 あの日の出来事は、人の生死は偶然の積み重ねでしかない、とはっきりと教えてくれました。けれど、生き方は選ぶことができる。そう思います。

 残されたわたしたちは、震災のあれこれを思い出すこと、思い続けること、語ること、語り続けること、そして、命の意味を考えること、考え続けること、を忘れてはいけないのだと思っています。

 

 過去と現在と未来。その時間は別々にあるんじゃなくて全て一つになってわたしのからだを流れている。やり直すことができなくても、思いの中で時間を遡り、過去の自分に寄り添うことができる、のかもしれません。

 あの日の自分にわたしは寄り添い、今のわたしをあの日の自分が見ている。そして、未来のわたしを支えていく。そう思います。 

www.keystoneforest.net

 

 こんなこと言ったら叱られるかもしれません。

 ひょっとしたら、わたしはあの地震に遭ったからこそ生きているのかもしれない、そんなことを思います。
 あの日のことを思い返すと、今を生き直す力が湧いてきます。これまで何度もそれを感じました。人生が残り少なくなった今でさえ、もう少し前を向こう、とあの日はわたしを勇気づけてくれます。

 どうぞ、誤解しないでください。でも、そう思いました。

 

 

 今日の記事は 1SHO (id:withtheage) さん happy-ok3(https://happy-ok3.com/)さん の記事に書かせていただいたブックマークコメントを元にしました。

 いつも、ありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter

 

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山猫🐾@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。