6月のある夜、はてなブログの書き手さん方何人かと大阪・梅田で飲みました。
おっさんず飲み会、第二回でした。
今回は、前回のメンバー(KONMA08 (id:konma08)さん、もじのすけ (id:mojinosuke)さん、くにん (id:kuninn)さん、そしてわたし山猫🐾)
に加えて、明読斎 (id:tanisuke1234)さん、本気で本 (id:honkidehon)さんが、それぞれ関東、中部地方から合流してくださいました。
前回はこんな感じでした。
前回の記事を書いたのは4カ月前です。
ですが、、、
この間にわたしは7記事しか書いていないのですね(^_^;
わたしともじのすけさん以外の4人はすでに昼間から合流され、楽しい時間を過ごされたようです。
詳細は、以下をご覧ください。
長女さん
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2019年6月23日
山猫🐾です。
お土産ありがとうございました。
楽しい会でした😊 pic.twitter.com/EAvUctTrnm
おっさんずオフ会、、、知らないおじさんたちとの飲み会ということで、前回はわたしの帰宅を心配して首を長くして(?)待っていてくれた家族も、今回は、もう帰ってきたん?という邪魔くさげな表情に、、、 / “父のつぶやき その49 《おっさんずオフ会~前夜祭~》 - …” https://t.co/5uMhL1GRhb
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2019年6月24日
明読斎さんおはようございます。遠路はるばる合流してくださってありがとうございました。と言っても、わたしも参加2回目なのですが、、、もう少しお話ししたかったです。また機会があればよろしくお願いします^_^ / “6/22 はてな関西オフ会 レポ!! - 言葉の問題” https://t.co/7uglkfpDGu
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2019年6月24日
本気で本さんおはようございます。なんだか朝からIDコールが鳴り止まなくて(^_^;遠いところありがとうございました。長女さんからのお土産もありがとうございました。広瀬正です。マイナスゼロは傑作だと思います^_^ / “2019/6/22(土) 大阪で得たもの - レディオヘッド…” https://t.co/4v9u3sF2NW
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2019年6月24日
父のつぶやき50回記念おめでとうございます。楽しい会でした、、、でも、もう少しKONMAさんともお話ししたかったですね。水茄子美味しかったです! / 他13件のコメント https://t.co/9uzZzypgKC “父のつぶやき その50回記念 《おっさんずオフ会》 - 月刊KONMA08” https://t.co/KfZrFqrrzO
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2019年6月29日
ここでは、
2時間食べ飲み放題の居酒屋で、あれやらこれやら大阪らしいメニューを探してオーダーし、ビールやら酎ハイやらをお代わりしつつ話した中で、本気で本 (id:honkidehon)さんから、オススメの本を訊かれて思ったことをお話しするこにします。
もともとわたしは、読んだ本やら観た映画やら、旅行した土地のことやら出会った人の人となりやら、時間が経つにつれ記憶がどんどん薄れていく方で、特に固有名詞を思い浮かべるには時間がかかります。
思い出せればまだましで、すっかり忘れ去ってしまっていることの方が遙かに多いと思います。
ですが、オススメの本として、わたしの頭に浮かんだものがひとつありました。
『夏への扉』(ハインライン)です。
あの夜、わたしは本気で本さんにこう話したらしいです。
復讐。
猫。
タイムトラベル。
が好きな山猫さんとしては、その要素をすべて押さえているこの作品は文句なしだそうで、僕は、この作品がずっとSF史に残る人気作なのは、こういう人たちが支えてるんだろうな、と思いました。(作品がおもしろいのは重々、承知しております)
本気で本 (id:honkidehon)さん『大阪で得たもの』
『夏への扉』は3回読みました。
わたしは長期記憶があまり続かなくて、観たり読んだり経験したりしたことをわりとすぐに忘れてしまいます。
ですので、2回目も3回目も、読み返すたびに新鮮に感じることができるのです(^_^;
わたしのオススメ小説第1位は『夏への扉』。
- 作者: ロバート・A.ハインライン,Robert A. Heinlein,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2010/01/30
- メディア: 文庫
- 購入: 44人 クリック: 160回
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以下はハヤカワ文庫裏表紙にある紹介文です。
ぼくの飼っている猫のピートは、冬になるときまって夏への扉を探しはじめる。かれは、数多いドアのなかの、少なくともどれかひとつが、夏に通じていると固く信じているのだ。そして1970年12月3日、かくいうぼくも夏への扉を探していた。あなたなら恋人にはうらぎられ、仕事は取りあげられ生命から二番目の発明さえも騙しとられてしまったとしたら……。ぼくの心は12月の空同様に凍てついていたのだ! そんな時ぼくの心をとらえたのは、夜空にひときわ輝く〈冷凍睡眠保険〉のネオンサインだった! 巨匠ハインラインが描く感動の名作
ハヤカワ文庫『夏への扉』紹介文より
飲み会の場では『夏への扉』しか浮かびませんでしたが、飲み終わって梅田の地下街で分かれしなに思い出したのが、藤沢周平と広瀬正でした。
わたしのオススメ小説第2位は藤沢周平・用心棒日月抄シリーズ。
第3位は広瀬正『マイナス・ゼロ』です。
用心棒日月抄シリーズは全4巻。
シリーズ第1巻の紹介文にはこうあります。
家の事情にわが身の事情、用心棒の赴くところドラマがある。青江又八郎は二十六歳、故あって人を斬り脱藩、国許からの刺客に追われながらの用心棒稼業。が、巷間を騒がす赤穂浪人の隠れた動きが活発になるにつれ、請負う仕事はなぜか、浅野・吉良両家の争いの周辺に……。江戸の庶民の哀歓を映しながら、同時代人から見た「忠臣蔵」の実相を鮮やかに捉えた、連作時代小説である。
新潮文庫『用心棒日月抄』紹介文より
用心棒シリーズはこのあと『孤剣 - 用心棒日月抄』『刺客 - 用心棒日月抄』『凶刃 - 用心棒日月抄』と続きます。
国許からの刺客として主人公・青江又八郎と対峙することになる「女忍者」が佐知です。
又八郎と佐知は似合いの男女だが、どちらもおそろしくストイックだ。そこにこの物語のすがすがしさがあるようでもある。佐知は江戸時代のいわばキャリア・ウーマンであるが、可憐であり、その可憐なところを失わず、読みすすむにしたがって、いっそう可憐になってゆく。
(新潮文庫『刺客』解説)
又八郎の用心棒稼業のあれこれが物語の流れの中心になっていますが、そこに時々挿入される又八郎と佐知との男女の心の機微を描くエピソードがあまりに魅力的です。
帰宅してから家の書棚を探すと、河出書房新社・昭和五十二年三月十五日初版発行の広瀬正小説全集第1巻『マイナス・ゼロ』を見つけました。
河出書房新書版の紹介文には、こうあります。
タイムマシンを駆って自分の生まれた年にやって来た浜田俊夫==そこは平和で静かな古き良き時代。少年時代の自分の住んでいる懐かしい世界だ。本格タイムトラベル小説の最高峰、そして広瀬正の第一長編小説。
河出書房新社『マイナス・ゼロ』紹介文より
『マイナス・ゼロ』 『ツィス』『エロス』の長編3作は3期連続して直木賞候補作となりましたが、いずれの回も司馬遼太郎が激賞しただけで他の委員が反対し、受賞にはいたりませんでした。
河出書房新社版にはこんなチラシが挟んでありました。
『エロス』が刊行された翌年(1972年)、心臓発作で彼は急逝します。
享年47歳です。
彼の棺には「タイム・マシン搭乗者」と書かれていた、そうです。
もし、広瀬正がもう少し長寿であったなら、、、
その後のSFブーム到来を見ると、それを強く思わざるを得ません。
彼の全集はしばらく絶版状態が続いていましたが、今は集英社文庫から全6巻とも復刊されています。
『マイナス・ゼロ』以降のどの巻もオススメです。
広瀬正・小説全集・6 タイムマシンのつくり方 (集英社文庫)
- 作者: 広瀬正
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2008/12/16
- メディア: 文庫
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山猫🐾オススメ小説、第1位から第3位です。
第1位;ハインライン『夏への扉』
第2位;藤沢周平『用心棒日月抄』シリーズ
第3位;広瀬正『マイナス・ゼロ』
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これに続いて、筒井康隆と向田邦子、、、
あともう少し、オススメはあるのですが、長くなりましたので、今回はここまでにします。
記事の内容とは全然関係ありませんが、
思うところあって、記事の最後の方についている☆(はてなスター)の表示をなくす設定に変えました。
☆表示が出てこないのが、記事の読み込みの際のトラブル、ということではありませんので、蛇足ながらお伝えしておきます。
よろしければ、今後とも変わらずお付き合いくださいますように(^_^)