森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

おっさんず飲み会。外見と声と文章と(筆跡と)。その人の素顔を最もよく表すのはなんだろう。

 
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ちょっと困ったことになったな、と思いつつ書き始めます。

先週の土曜(2月23日)の夜、大阪・阪急梅田駅近くで、関西在住のはてなブログの書き手さんたち3人と一緒に飲みました。

お店はマクドナルド横の細い路地を入ってしばらく歩いて右に折れ、階段を上がった先にある居酒屋でした。

迷路のような横丁にその店はありました。

電車が行き交う音が頭のすぐ上から店内に響いてきました。

そこは線路の真下にある店だったようです。

ところが帰りは、店を出て階段を降りたらすぐに、はじめ待ち合わせしたマクドナルドに戻ってきました。

狐につままれたような感じでした。

非日常の飲み会はこうして幕を閉じたのです。

わたしたちは再会を期してそこで別れました。

同じ神戸方面のわたしとくにんさんとは阪急神戸線で帰りましたので、もうしばらく一緒の時間を過ごしましたが。

 

さて、飲み会が始まった時刻は18時半でした。

その時間帯、すでに店内はほぼ満席だったと思いますが、4人掛けの席にすぐに案内されました。

お店は梅田に一番お詳しいKONMAさんの紹介です。

メンバーは、KONMA08 (id:konma08)さん、もじのすけ (id:mojinosuke)さん、くにん (id:kuninn)さん、そしてわたし山猫🐾でした。

困っているのは、メンバーの方々のことではありませんし、当然のことながら、飲み会のことでもありません。

あんなに自然に話ができて飲んで食べた飲み会は、山猫🐾飲み会人生でそう何度も経験したことはなかったと思います。

日常の大半を占める仕事のことを一切忘れて話に興じることができた会でした。

4人それぞれの声がはっきり届く席だったこと、4人それぞれがまんべんなく話せるように質問しあったり話題を提供しあえたりしたこと、そのみなさんのお話にネガティブなものが少しもなくて興味深い内容だったこと、4人の飲み食いするペースが同じだったこと、そして何より、4人それぞれが互いのことをはてなブログのひとりの書き手であるという一種の匿名性を尊重しつつ話が進み弾んだことがあるのかなと思っています。

わたしたちは名刺交換もしなかったし、互いの本名も連絡先も訊かないまま会を閉じました。

おっさんず飲み会は、まったくの非日常を味わえた時間でした。

困っているのは、、、

その飲み会について今記事を書いているのですが、飲み会のメンバー4人のうち、まだ記事をアップしていないのはわたしだけになってしまったと言うことです。

正確に言うと、もじのすけさん(ご本人の了解を得たので、以下もじさんと呼ばせていただきます)が書かれたのは予告編ですが。

とりあえず、あとから書くほどネタがなくなり、ハードルが上がっていく、と言うことに困っているわけです。

でも、これを書き終えれば、もじさんの方に、さらなるプレッシャーを与えることができるかもしれません…

困りつつも、書かないとさらにハードルは上がっていくので、まずは、飲み会についてみなさんが書かれた記事をアップ順にご紹介していきます。

 

最初に記事をアップされたのは今回の飲み会に《おっさんず》と言う名前を授けられたKONMAさん。

konma08.hatenadiary.jp

よろしければ、Twitterの方ものぞいていただくと、おっさんずの記事についてのおっさんたちのコメントが聞こえてくると思います。

KONMAさんとの出会いは、去年(2018年)のお正月の頃だったようです。

はじめてコメントのやりとりをさせていただいたのはこの記事を書いたときでした。 www.keystoneforest.net

KONMAさん to 山猫🐾

二日ほど遅くなりましたが・・・
新年あけましておめでとうございます。
初めまして。
大変遅くなりましたがこの度は私のブログに読者登録して下さりありがとうございました。
山猫さんのコメントは度々他の方のブログで拝見しておりました。
こらからちょくちょく遊びに寄らせてもらいますね。
子供たちとアナログな遊びもいいですよね。
我が家はかるたをしました。
小1が読むカルタは超ムズですぅ。

山猫🐾 to KONMAさん

KONMAさん、コメントありがとうございます。
こちらこそ、ご登録ありがとうございます(^_^)
かるたですか、、、
お正月らしくて良いですね。
でも、そのほかにKONMAさん家族でゲームをされるとなるとさぞかし大変でしょうね。というか、年齢の幅もあるし、みんなでできるゲームを探すのが難しそう、、、
あー、大変だけどとても贅沢な悩みですね。
今後ともよろしくお願います。

KONMAさんは5児のイクメンさんです。

人数が多いほどアナログな遊びの方が盛り上がるとわたしも思います。

 

ほぼ同時にアップされたのはもじさんの記事、こちらは予告編です。

本編は次の木曜日(3月7日)にアップされるのでしょうか。

mojinosuke.hatenablog.com

もじさんのことはKONMAさんがブログで書かれた『もじのすけ の文字ブログ』紹介記事を経て知りました。

もじさんのブログのアーカイブをたどってみると、山猫🐾が最初に☆をつけたのは次の記事だったみたいです。

mojinosuke.hatenablog.com

手書き文字に著作権があるかどうか、とか、芸能人の手書き文字をフォントにしてみたらどうなるかという話題、おっさんず飲み会でも盛り上がりました。

PECOフォントの記事が書かれたのが2018年7月ですので、ブログ上でのおつきあいは、半年あまりになるのでしょうか。

 

そして、くにんさんです。

会の名前は、くにんさん命名でおっさんずオフ会 in 大阪(OOO)となりました。

おおお!

www.bochibochimemo.com

当ブログにいただいたコメントの履歴をたどってみると、この記事を書いた頃に知り合ったようです。 

www.keystoneforest.net

くにんさん to 山猫🐾

山猫さん、こんばんわ。
うちの娘も今年中学卒業です。自分がどのように親に接しているのか、わが身を振り替えさせられました。

山猫🐾 to くにんさん

くにんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます。
親孝行、、、親との接し方、、、ちょっと複雑です。
親孝行できてるかなぁ。
道中の車内での母とのやりとりはほとんど母からの一方通行で、わたしは途中から相槌を打つのにも疲れて果て、無愛想にしていました、、、
わたしが知っている父が育った村はもっと魅力に溢れていました。
人がたくさんいました。
お正月には親戚が集って宴会を開きました。
何人もの伯父さん伯母さんにお年玉をもらいました。
いとこたちとトランプで遊びました。
コイン代わりに使った10円玉が何枚も積まれて勝負のたびにテーブルの上を行き来しました。
今、そのいとこたちとは年賀状だけの付き合いです。
昨日、田舎の村では人影を全く見ませんでした。
みんなどこに行ってしまったんでしょう、、、

くにんさんと知り合ったのは2017年の暮れ頃だったようです。

KONMAさんより少し早い時期でした。

くにんさんところの娘さんとうちの次男Kとは同じ学年です。

『おっさんずオフ会 in 大阪(OOO)のご報告』記事の中でも触れておられましたが、

高校生の娘さんには、日頃から「ネットで知り合った人と会ったりしちゃ絶対にダメだよ」と言っている手前、今回の飲み会の件はとても言い出しづらかったと、くにんさん、とっても照れながら話してくださいました。

わたしも次の日の朝、次男Kから「誰か悪い奴らに拉致されてへんかと心配してた」と半ばあきれ顔で言われました。

いや、まったく、子供に説教されてるようで、、、

困りました。

でも、この記事を書くにあたって、改めて3人の書き手さんたちとのブログでのやりとりを振り返ってみると、今回の飲み会にいたるまでに、信頼関係のようなものがじっくりと醸成されてきたのが感じられるのです。

ただのネットでの知り合いではありません。

と、言い訳いいわけ。

 

 

 

さて、いよいよ本題です。

わたしからは、今回の飲み会が実現するまでの経緯などを少しご紹介して、お茶を濁したいと思います。

粗茶ですが、よろしかったらどうぞ(^_^;

 

2019年元旦の夜、KONMAさんからTwitter経由でお年賀メッセージをいただきました。

わたしはその返事で「都合がつけば、はてなブログ新年会しましょうか?」と書きました。

「しましょ~!! それええですね~!!」と、笑顔スタンプと一緒にKONMAさんからの返信が届き、すべてが始まったのです。

ちなみに、今回の飲み会についての連絡もすべてTwitterを使いました。

まず決めないといけないのは、日程と場所とメンバーです。

わたしは、こう見えて(どう見えて?)、、、人見知りな方で、大人数の会は苦手です。

集まるのは3,4人くらいがいいなぁとKONMAさんにご相談しました。

お互いにブログ上の共通の知り合いで関西在住の方らしい、くにんさん、もじさんをお誘いしましょう、場所は阪急梅田で、と、ここまではすぐに決まりました。

日程については、KONMAさんのところは5人お子さんがいらっしゃるので、3月4月は卒業式入学式が続いてとてもお忙しいようです。

なにせ、お子さんたちが通っていた幼稚園にKONMA家は13年連続お世話になったっておっしゃっていましたから、今度は小学校から中学校、中学校から高校へと進学していくとなると、年度替わりの時期の忙しさは想像に難くないです。

会を開くなら今、なんとしてでも2月中にと言うことで、みなさんが集まりやすい2月最後の土曜日に決まりました。

お店については、アルコールがいける口なのか、苦手な食べ物はないのかとか考えると、実際に会ったことがない者同士の飲み会のセッティングは難しいかなと思っていました。

ところが、みなさんアルコールはお好きなようだし、会って話ができるならお店にはこだわらないよと言うスタンスをとってくださったので、意外にすんなりすべてが決まりました。

待ち合わせの目印は、左手の薬指にギブスをしている中年男性(山猫🐾)でした。

わたしは1月に左手薬指の第一関節の腱を切るケガをして、そこにギブスをつけていたのです。

今から思えば、まるでこの飲み会の目印にするためにケガをしたような気がします。

と言っても、みなさんそれぞれ目印を用意されていました。

KONMAさんからは自撮りの写メが届きました。

目印は顔の大半を覆う白いマスク。

もじさんは青いミレーのリュック。

くにんさんは真珠の耳飾りをした少女の格好をしたミッフィーのマスコットでした。

実は、わたしは待ち合わせの1時間ほど前に現地に着き、場所を確認したあと近くの本屋で時間をつぶしていました。

立ち読みしながら、心地よいドキドキをずっと感じていました。

ドキドキするのは相手がおっさんであっても関係ないようです。

待ち合わせ時刻の10分ほど前に、マクドナルド前の壁面いっぱいに掲げられた口紅の看板の前に立ち、左手のギブスが目立つように手を振ったりしながら辺りをうかがっていました。

知らない人からすれば、ちょっと怪しいおっさんに見えたかもしれません。

で、すぐ前を見ると、こちらに背を向けた男性がいて、背中に青いリュックを背負っていました。

ミレーってなんのことだか知りませんでしたが、青いリュックであることに間違いありません。

その人の前に回りこみました。

青いリュックの人には連れがいて、そちらの人と先に目が合いました。

ブログで見た、あの優しい目をしたKONMAさんでした。

もじのすけです。KONMAです。山猫です。

と、おっさんたちは口々に名乗りを上げました。

すると、すぐ横から「山猫さんですか?」と声を掛けてこられた背の高い男性がいらして、くにんです、とおっしゃいました。

これでそろいました。

4人とも、白髪交じりの見事なおっさんでした。

まだ待ち合わせの時間までには数分ありました。

こうして、非日常のあの夜の飲み会が始まったのです。

 

 

外見と声と文章と(筆跡と)。

この中でその人の素顔を最もよく表すのはなんだろう。

あれから8日経って、この記事を書きながら考えています。

今、3人の方のことを思い返して頭に浮かんでくるもの…

 

KONMAさんは、

お子さんの小学校の授業参観で、クラスの誰かが作文を読むのを聞いて胸が熱くなったときの話をされました。

話しながらお子さんたちのことを思い出されたのでしょうか、みるみるKONMAさんの目が潤んでくるようにわたしには見えました。

あの夜、花粉はそれほど飛んでませんでしたよね、KONMAさん。

KONMAさんを表すのは、優しい目とお子さんたちのことを書かれた文章でしょうか。

 

もじさんは、

著作権について、今進められている著作権法改正のことなどを微妙なニュアンスの部分に触れながら分かりやすくお話しくださいました。

『もじのすけ の文字ブログ』の冒頭で使われている写真について、毎回詳細な説明と引用元が掲載されいるのは、著作権の扱いに精通しておられるからだと言うことがよく分かりました。

もじさんを表すのは、まさしくあのブログの文章だと思います。

ただ、それは、もじさんの素顔ではないかもしれません。

もっとほかにも素顔を持っておられるはず。

それを見せていただくためにも、ぜひ次の会を企画しないといけないです。

ね、もじさん?

 

くにんさんは、

今回のおっさんずの記事をこんな文章でしめくくられていました。

娘には「SNSを通じて会おうといわれても、危ないから止めなさい。出てくる相手がSNS上と同じ性別・年齢でない場合だってあるんだから」と、、、

飲み会の席でもそのことを話されていましたね。

これまでのブログで接してきた文章とは少し違った意味での真っ直ぐさをそこに感じました。

くにんさんを表すのは、その声と、その声で話される内容でした。

帰りの阪急電車のなかでも、もう少しお話しできました。

やはり、その声が印象に残っています。

 

最後の(筆跡と)は、会のあとで思いつきました。

あの飲み会の記録として、色紙かなんかにブログのタイトルと名前を寄せ書きしておけばよかった、と。

そうすれば、筆跡がどれくらいその人の素顔を表すか、もじさんに考察してもらえたのに、と。

でも、きっとまた機会がありますよね。

 

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KONMA08さん 父のつぶやき その37 《おっさんず》 より

 

おっさんず4の記念写真を撮ってくださったのは店員さん。

お会計を頼んだとき、KONMAさんが段取りよく、ご自分のスマホを店員さんにさっと渡して写真撮影を頼んでくださいました。

え? おっさんの記念写真? なにこれ?

突然のおっさんずからの申し出に、その店員さんは一瞬戸惑われたかもしれません。

仕事の一環とは言え、笑顔でのご対応、まことにありがとうございました<(_ _)>

写真をよーく見ると、くにんさんはこの夜の待ち合わせの目印にされたミッフィーのマスコットをしっかり手にされています。

わたしの左手薬指のギブスは机の陰になって見えませんが、この飲み会の2日後にようやく外すことができました。

今、指にはテーピングを巻くだけになり、キーボードを打つのはかなり楽になりました。

お見舞いコメントありがとうございました。

 

この記念写真のパート2が梅田のどこかの居酒屋で撮影され、また次のおっさんずの記事に掲載される日が巡ってくることを心より祈念しています。

 

近いうちに是非また(^_^)

 

 

 

 

 

 

 

よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter
 

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山猫🐾@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。