朝採り、朝撮り(^_^)
早朝からセミが鳴いています。
4時過ぎには声が聞こえていました。
彼らは早起き、一生懸命です。
眩しいほどの陽射しが降り注いでいます。
水遣りのシャワーを浴びて緑が輝いています。
朝のうちに庭の野菜を収穫しました。
パプリカ、大玉トマト、モロッコインゲン、サンチュ、そしてミニトマト。
冷蔵庫でしっかり冷やしていただきます。
パプリカはここまで黄色くなるのに1カ月あまりかかりました。
ですが、本当はまだ「半分、青い」。
実は、テレビドラマをほとんど観ないのですが、NHKの朝ドラ『半分、青い』は録画して観ています。
思わず書き留めたくなる言葉が随所にこぼれています。
主人公の鈴愛(すずめ)は幼馴染の律からプロポーズされ、「無理」だと答えます。
今は漫画を描くことに集中したいので、無理、もう少し待って欲しい。
という思いだったのに、「無理」の前後を省いて答えてしまったわけです。
その結果、律は鈴愛のことをあきらめ、別の女性と結婚してしまいます。
そのことを後悔する鈴愛を彼女の漫画の師匠である秋風羽織が諭す、第77話、トヨエツ演じる秋風羽織の台詞です。
「人生とは一方通行で引き返すことはできない。いくら鈴愛が律くんに無理だと言った意味がそういう意味ではなかったとしても、そこに誤解があったとしても、もう遅い。彼は彼の時間を生きている。」
人はみなそれぞれ自分の時間を生きている。
同じ時間では決してない。
一緒にいる、一緒に暮らしているように思えても、別々の時間を生きている。
人生ってなんて冷たい。なんて切ない。
横道にそれました。
今年初めて育てた大玉トマトの方は、実は野鳥が狙っています。
すでに3つくらい食べ頃のをやられました。
ネットを張って防衛しないと、と思っているのですが、なにぶんこの猛暑。
手を出せずにいます。
大雨が去ったあとは連日の猛暑。
自然のなす業とは言え、本当に参ります。
気象は確実に変わってしまいました。
ここ数年繰り返し日本各地を襲う豪雨は、もはや「異常」ではなく「通常」通り、つまり「平年並み」と呼ばないわけにいかなくなったと思います。
わたしが子供の頃、夏の雨はスコールのような夕立でした。
湿った風の気配がするとアマガエルたちが鳴き始めます。
暗い雲が空を覆います。
遠くの方で雷鳴が響くこともありました。
すると、シャワーを全開にしたような雨がどっと降ってきます。
遊びまわって汗をかいた身体にそれを浴びると気分爽快。
数分すると雲は東の空に消え去り、アマガエルの合唱は止み、セミの声がよみがえります。
台風接近の報に接すると家族に非日常がやってきます。
不謹慎ながら少しワクワクしました。
風で飛ばされないよう家の外にあった小物を片付け、雨戸を固く閉ざし、家族が一部屋に集まって一晩過ごします。
激しい風雨が家を震わせることもありました。
夜中に一、二度蛍光灯が消えたり点いたり。
停電は当たり前だった気がします。
蝋燭の灯りで家族の無事を確認します。
そして、いつの間にか寝てしまっていました。
翌朝雨戸を開け放つと、見事に晴れ渡った鮮やかな青空。
風雨は駆け足のように一気に走り去っていったように思います。
そして、非日常は元の日常に戻ります。
元の日常に戻れるからこそ、非日常をワクワクして過ごせるのです。
非日常が日常になってしまう世界、それはあまりに生きづらい。
あの頃とはあきらかに雨の降りようが違います。
今回の大雨とそれによって引き起こされた災害を「西日本豪雨災害」と呼び、政府は「特定非常災害」に指定したとのことです。
これまで、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、東北地方太平洋沖地震、熊本地震の4度の地震災害に対して指定されてきたこの措置が、5度目の今回は豪雨災害に対しても適用されることになりました。
あの大地震、あの津波と同等に扱わざるを得ないほどの豪雨だったということです。
地震や津波は何十年に一度しかやって来ないかもしれません。
ですが、豪雨は毎年のように、いえ、ひょっとしたら、年に数回も襲ってくるのです。
非日常が日常化していく薄気味悪さを感じてなりません。
被災された方々と、猛暑のなか被災地で過酷な復旧作業に取り組まれている方々に、心よりお見舞い申し上げます。