森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

バレーバスケ部最後の試合。~6月、バレーボール部高校総体県予選~

 

 

6月3日、長男Mがキャプテンを務めるバレーボール部の高校総体県予選がありました。

実は、Mはバスケットボール部と兼部して所属し、バレーバスケ部として活動してきました。

そのバレーバスケ部の活動の詳細については、以前に記事を書きましたので、時間があればお読みください。

大会はトーナメント方式で行われますので、試合に破れた時点でバレーバスケ部の活動は終わることになります。

1セットでもいいからとってほしい。あっけなく負ける姿だけは見たくない。

それが私の本音でした

 

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すでにバスケットボール部としての最後の大会は終わっています。

バスケットボール部の3人はその大会後も約3週間、一緒に練習を続けてきました。
ですが、このバレーの大会が終われば、彼ら3人は高校での部活動からは引退して、大学進学に向けての受験勉強に生活の主軸を切り替えることになります。

 

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6月3日現在のバレーバスケ部のメンバーは次の通りでした。

バレー部2人、バスケ部3人、元陸上部1人、元野球部1人の計7人。
ただ、野球部の子は傷めた膝のリハビリ中なので、ベンチ入りはするものの十分なプレーはまだできない状態、とのことでした。

今回もまた、メンバーがぎりぎりそろって、やっと試合をすることができます。

 

対戦相手は、県北部の高校でした。

試合前の練習を見て驚きました。
Mの試合は何度か応援に来ましたが、こんなことは初めてでした。
相手チームは6人しかいません。
初めて対戦相手より人数が多い条件で試合が行えます。

もっとも、言うまでもないですが、人数と強さとは関係ありません。

 

 

練習を見て驚いたことがもう一つありました。
バスケ部キャプテンの子がセッター練習をしていました。

Mはもともとミドルブロッカーでしたが、各部寄せ集めチームで試合をするために、去年の夏からセッターに転向していたのです。
これでセッターはなんとかなりましたが、スパイカーがひとり減ってしまいました。

今回の大会でも、Mはセッターを務めますが、顧問の先生が試しにバスケ部の子にジャンプトスを練習させてみたところ、いいトスを上げられたというので、その練習も始めたそうです。
バスケのジャンプシュートを打つ要領と似ているのでうまくはまったのでしょうか。
ですが、それを始めたのはたった一週間前のことです。

もっと早くからそれに取り組んでいたら、と思わないではないですが、それは仕方ないことです。

 

バレーバスケ部の中で中学校からバレーの経験があるのはMだけでした。
もう一人のバレー部の子は中学校では野球部所属。高校からバレーを始めたばかりで
す。
バレーを始めてやっと2年ほどのその彼がエーススパイカーとしてチーム得点の大半をとっています。
前衛で打ち、後衛からもバックアタックを打ち、ブロックを飛び、休まず動き続ける姿を安心して観ていられる選手になっていました。

バスケ部の子たちもバレーを本格的に始めてからまだ一年足らず、元陸上部の子は半年ほどでしょうか。

ですが、この数週間をバレーだけに集中して練習してこれたから、ということもあるでしょうが、みんな確実に成長していました。
いえ、きっとこれからさらに成長する可能性を大いに秘めている、と思わずにいられません。
これが若さ、なんだと思いました。
今日、この大会で負ければバレーをやめてしまう。
そんなこと
、あまりにもったいない。

 

勝負を決めた2セット目最後の連続ポイント(7,8得点くらい)はMのサーブが冴えました。
ピンチサーバーでしか出番がなかった中学校時代からひたすら練習してきたフローターサーブです。
回転せずにゆらゆらと流れるように飛んでいくボールが相手レシーブを崩します。
サーブで崩し、返ってきたチャンスボールをエースの彼が確実に相手コートに叩き込みます。
みんなの笑顔が弾けていました。

24対9になったところで、監督の先生はMを下げて元野球部の子をピンチサーバーに出しました。

そして、試合終了のホイッスル。

バレーバスケ部、公式戦初勝利です。

 

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去年の秋、春高バレー市予選最終戦で、チームが負けて以来の勝利です。
Mはその試合を自分のミスのせいで負けたと強く自分を責めました。

思いっきり落ち込んだあのとき以降、高校でバレーを続けるために、試合をするために、Mはいろんな努力をしてきたと思います。

メンバーを集めること、チームの練習方法やフォーメーションを考えること、学校や先生と話し合うこと、筋力アップのためのトレーニングに食事に、Mなりにできる限りのことをしてきたと思います。

ま、これは、親の欲目でもありますが。

 

それにしても勝ててよかった。

ただの県予選初戦の勝利ですが、本当に勝ててよかった。

そして、チームはトーナメントをひとつ勝ちあがり、この日もう1試合を戦うことになります。

 

少し長くなってしまったので、続きはまた次回に書きますね。

 

 

 

6月5日、続き書きました。

 

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