バレーバスケ部最後の試合。前回の続きです。
県予選2戦目の対戦校は、県上位の常連校。部員の数がやたらと多いです。
前回の記事の中で、人数の多さと強さとは関係ない。みたいなことを書きましたが、間違っていたかもしれません。
試合前の練習───。
コートの中にユニフォーム姿のメンバーがいて、コートの後ろ側にボール拾いをする体操服を着た生徒たちがいて、2階観客席にも体操服姿の生徒たちがいて、それぞれが応援の声を振り絞っています。
おお、おお、おお、おお、おお、とリズムを合わせ、声を掛け合っています。
総勢30人くらいでしょうか。
相手チームはベンチ入りメンバー以外も多数いて、観覧席から声を出し、体育館内は相手チームの生徒たちの応援合戦みたいになってきた。
— 山猫 (@keystoneforest) 2017年6月3日
ホイッスルが鳴りました。
試合開始 pic.twitter.com/zzeeh4lbPs
— 山猫 (@keystoneforest) 2017年6月3日
相手チームの攻撃は多彩です。
スパイカーの枚数が違います。
一人がおとりでジャンプして、その背後から二人目が飛び出してきて時間差でスパイク。
次も時間差攻撃、と思えばバックアタック。
タイミングを狂わされてしまって簡単に得点を許していきます。
第1セット、5対10で1回目のタイムアウト。そして、11対19で2回目のタイムアウト。
それでも全然試合の流れは変わりません。
Mからのトスは大半をエースに集めるしかないので、そこをマークされると、もうなすすべがありません。
それでも終盤、Mはなんとか食い下がってサービスエースを2本連続でとりました。
ですが、追い上げもそこまででした。
第1セット13-25。
— 山猫 (@keystoneforest) 2017年6月3日
善戦しているけど、攻撃枚数が足りないかな(^^;
続く第2セットは、集中が切れてしまったようです。
レシーブがセッターのMに返りません。
そして、Mのサーブもエンドラインを越え、得点はなりませんでした。
試合の最後、6対24でサーブが回ってきました。
このタイミングで、膝を傷めてリハビリ中の元野球部の子がピンチサーバーとしてコールされました。
最後の最後、落ち着いて打ち込んだサーブは見事に直接相手コートをとらえました。サービスエースです。
彼の故障がなければもう少し試合ができたかもしれない。
Mは、試合後にそう悔やんでいました。
でも、それも焼け石に水。
一方的な展開のまま、試合は終了しました。
7対25でした。
ストレート負けです。
試合のことをTwitterのフォロワーさんからも応援していただきました。
応援ありがとうございました😊
— 山猫 (@keystoneforest) 2017年6月3日
1つしか勝てなかったけど、この1つがあるのとないのとでは、全然違ったと思います。
最後までやり切ることの大切さみたいなものを子供に教えてもらった気がします🐈
応援ありがとうございました😊
— 山猫 (@keystoneforest) 2017年6月3日
高校総体、負けてしまいました。
でも、寄せ集めのメンバーでたった1年でここまで戦えたことを親として誇りに思います。
あとは進路のことを真剣に考えてくれたなら言うことなしなんですけど(^^;
バレーの応援ありがとうございました🐈
— 山猫 (@keystoneforest) 2017年6月3日
試合に勝つこと以前に、部を存続させること、総体に出ることが第一の目標でした。学校や先生たちに働きかけて自分たちの思いを叶えたことに子供の成長を感じました。これも宝、でしょうか。
※白猫さん、tokokakatokoさん、ツイート使わせていただきました。ありがとうございます。
以上がバレーバスケ部最後の試合の顛末でした。
そして、これからのこと───。
Mたちの学校は来春なくなります。
その後を継ぐ、次の学校には今のところバレーボール部はありませんが、その学校の1,2年生たちがバレーボール同好会を作ろうとしています。
すでに、メンバーは7,8人集まり、学校側(職員会議かな?)の返事を待っている段階だそうです。
それが学校に認められれば、その同好会と合同のチームとして、秋に行われる春高予選に出場できます。
Mは、まだまだ引退するつもりはないようです。
「でも、まだ同好会できてないんやろ?」
と確認すると、Mはこう答えました。
「同好会ができるまで、3人で練習する。体育館はこれまで通り、週2日使えるはずやから。先生たちが同好会を認めてくれるまで、練習はやめへん。」
声を荒げたり、感情を高ぶらせたりすることが全くないMが意外なほどの厳しい言葉を吐きました。
3人というのは、バレー部のもう一人と、膝をリハビリ中の元野球部の子、そしてMです。
もし、学校が同好会を認めてくれなかったらどうする? という悲観的な言葉をもう少しで口にしてしまいそうでしたが、やめました。
去年の夏、Mたちの新チームがスタートする時点では部員はわずか2人でした。
それが6人集まり、7人になり、高校総体に出場して、そして、たった1勝とは言え、勝つこともできました。
今は、また3人になりました。
それでも、まだこの先を続けようとするMを私は信じようと決めました。
進路のことも気にはなりますが…
とてもとても気にはなりますが……。