2017年1月9日NHK総合テレビで放送された「ONE OK ROCK18祭(フェス) ~1000人の奇跡 We are~」を観た。これはONE OK ROCKの地上波初出演だった。 NHKはONE OK ROCKと一緒にステージを作る日本全国の18歳世代を動画で募集した。ONE OK ROCKのメンバーがその動画を見て、彼らの熱い想いを受けて楽曲『We are」を制作し、 フェス当日、1回限り1曲の奇跡のステージが実現した。
選挙権は与えられたけれど成人ではない世代。
高校生活を不完全燃焼のまま終わらせたくないと思っている18歳。自分が何になりたいのか進学した大学で違和感を味わっている18歳。今の自分を変えたいと思っている18歳。
全国から選ばれた1000人の18歳たちと初めて対面するONE OK ROCK taka。
彼ら1000人の18歳たちはONE OK ROCKと一緒に歌うことで自分を変えられると信じてこの数ヶ月の間、合唱練習に取り組んできた。
今から最初で最後の合唱が始まる。
1000人の18歳プラスONE OK ROCK。
”どうもみなさん、ONE OK ROCKです。”
takaが少しも構えずに自己紹介をする。
会場は歓声に沸き立つ。
takaは1000人の18歳たちに話し始める。
”今日という日を迎えるのに、いろんなことがあったと思いますけれども…”
takaの口調は驚くほど控えめで丁寧だった。
”みなさんには、これから先もいろんなことがきっと起きてきます。僕たちにも同じいろんなことが起きてきます。
ひとつだけ言いたいのは、みなさんは子供ではありません。立派な大人だと僕は思っています。歳をとってもしょうもない大人はこの世の中に腐るほどいるし、たとえ未成年であっても素晴らしい思考を持って素晴らしい情熱を持ってこの世の中で生きている人もたくさんいます。
みなさん一人ひとりの気持ちの中にある熱いものだったりとか正義感だったりとか罪悪感だったり、いろんな感情がありますけど、そういった一個一個に嘘をつかずに生きていくことは僕が一番モットーにして生きていることです。
これからいろんなことがもちろんあるんだけれども、そう言ったいろんなことに対して自分のリアクションに絶対嘘はつかずに進んでいって欲しいなと思います。
そう言った気持ちをこめて今日の曲を作りました。熱い気持ちが今ふつふつと心の中に沸いてきてると思いますけれども、今から一緒に僕たちと演奏して素晴らしい一曲に作り上げていきたいと思います。準備はいいですか。”
takaのメッセージにじっと聞き入る1000人の18歳たちと、彼らに真摯に語りかけるtaka。会場の空間と時間とがひとつの特別な存在になったのを感じた。
山猫もそこに参加したいと強く思った。
それは、歌い手と聴衆という関係を超えた繋がりだった。
そして、1000人の18歳たちとONE OK ROCkが歌う『WE are』が始まった。
『ONE OK ROCK 18祭(フェス)』(NHKより)