森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

ずっとバレーボールをしていたい。そして、、、 バレーバスケ部最終章6(終)

「バレーバスケ部最終章5」の続きです。 www.keystoneforest.net そういえば、最後の大会、バレーバスケ部はバレーバスケ野球部に発展していました。 バレー部2人、バスケ部1人、野球部4人です。 野球部の1人がリベロをしてくれましたから、ゲームのメ…

ずっとバレーボールをしていたい。でも、いつか終わる。 バレーバスケ部最終章5

※えーっと、今回は親バカ記事です。合わない方は読まれない方がよいかと。 今日は2戦2敗でした。 敗者復活戦でも敗れたので県大会には進めませんでした。 いつか終わる。 明けない夜がないように、暮れない昼もない。いつか終わる、いつか終わる。みんなそ…

ずっとバレーボールをしていたい。 バレーバスケ部最終章4

「バレーバスケ部最終章3」の続きです。 前回分はこちらです。 www.keystoneforest.net 今日はたくさんの応援ありがとうございました。エースの子の足の故障はそれほどひどくないようです。明日は1試合目に勝てばそれで県大会出場が決まります。負ければ敗…

ずっとバレーボールをしていたい。 バレーバスケ部最終章3

「バレーバスケ部最終章2」の続きです。 今日、春高バレー市予選初戦があります。高校3年生、長男Mの最後の大会です。そして、Mが通う高校の全ての運動部の中の最後の大会になります。 前回分はこちらです。www.keystoneforest.net 少しだけ話は遡ります…

16年目の運動会・体育会と、お弁当と組体操と。

今回は子供たちのことを書きます。おもに次男Kのことです。 昨23日土曜日、次男Kの学校で体育会がおこなわれました。Kは中学3年生です。 先週の3連休に体育会を予定していた近隣の学校では台風の直撃と重なり、予定変更に苦心したらしいです。ですが…

午後の恐竜、そして早朝のJアラート。

どうだい? 恐竜は見えるかい? 土曜の朝7時半、次男のKに私は声をかけた。Kはタオルケットを身体にぐるぐる巻きにしたままプレーリードッグのように立ち上がって窓の外を眺めている。 何のこと? 恐竜? 何それ。 そう返しながらKはこちらを振り返る。 …

伝言が多すぎる……。そして、Jアラートという伝言。 (創作短編小説)

時計の針は2時を指していた。 寝る前に読み始めた小説が意外に面白く、毛布にくるまったまま、まだ読んでいた。1時までと決めていたのに、気がつくともうこんな時間になっている。明日の勤めに差し障りがあることは承知の上で、つい夜更かしをしてしまった…

ターニャ (創作短編小説)

誰もが彼女に魅せられていた。透き通るような白い肌、水色の瞳、腰まで伸びた栗色の髪、そして笑顔、澄んだ心が滲みでてくるように感じられる……。 もちろん俺の好みだ。社員総会の社長の話など誰の耳にも届いてはいない。東欧の新興独立国であるラトバニア共…

願いを叶える天使と悪魔。南の島の怒りん坊の王様。 (創作超短編小説2編)

願いを叶える天使と悪魔。 すべてに絶望し、自らの命を絶とうとしている男がいた。 そこに、天使が現れて言った。 「ひとつだけ、あなたの願いを叶えてあげましょう」 男は答えた。 「俺に夢をくれ」 天使がウインクすると男には夢が生まれた。 夢は男に生き…

猫次郎と亀太郎。猫は平和を感じる。

次男Kの話です。 彼も大の猫好きです。あ、私も。 いろいろ事情があって本物の猫が飼えないので、セブンイレブンのくじ引きで当てたピカチュウのぬいぐるみで代用しています。あ、違った。ピカチュウは猫じゃなかったですね。 どうして猫が好き?と訊くと、…