森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

絆で走る、パラリンピックマラソン 道下美里

リオデジャネイロ・パラリンピックの陸上男女マラソンは視覚障害クラスと車いすクラスが行われた。このうち、初めて実施された視覚障害の女子で道下美里選手が銀メダルを獲得した。

視覚障害男子は岡村正広選手が銅メダル、車いす女子は土田和歌子選手が4位、車いす男子は洞ノ上浩太選手が7位だった。 

パラリンピック女子マラソン - T11/T12(視覚)のクラスの結果は次の通り。

1位;エレーナ・コンゴスト、3時間1分43秒

2位;道下美里、3時間6分52秒

3位;エジネウザ・デジェズスサントスドルタ、3時間18分38秒

道下は、小学4年の時に右目が見えなくなり始め、10代後半で右目は全く見えなくなった。左目の視力は0.01である。引きこもりの生活で増えた体重を減らす、ダイエットのために走り始める。それがマラソンを始めたきっかけだった。

マ ラソンでは競技場より危険な一般道を走る。距離も圧倒的に長い。心境は変わっていく。

「人を信じないと走れない状況に直面してやっと、障害を受け入れるこ とができた」

それまでは「危ないから白杖を使ったら」「伴走しようか」など思いやりの言葉に、素直になれない自分がいた。一人ではできないことを認める のが悔しかったのだ。

伴走者を心から信じると、仲間が増え、「走る」という自分の役割もはっきり見えてきた。

「ランナーと伴走者をつなぐロープを絆とも呼ぶ。そのロープを信じ、人を信じ、走り続けたい」

と道下は話している。

 

※参考文献;「西日本新聞」

 

 

 

 

 

 

 

  
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