森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

2022-10-16から1日間の記事一覧

不快な存在 (創作短編小説)4/6

連載4回目です。前回まではこちらです。 www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net www.keystoneforest.net 秋山の診察にいつまでかかるか見当もつかなかった。もうすでに一時間以上秋山の話は続いている。 残りの患者の診察を終え、時刻を確かめよう…