森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

2017-09-10から1日間の記事一覧

伝言が多すぎる……。そして、Jアラートという伝言。 (創作短編小説)

時計の針は2時を指していた。 寝る前に読み始めた小説が意外に面白く、毛布にくるまったまま、まだ読んでいた。1時までと決めていたのに、気がつくともうこんな時間になっている。明日の勤めに差し障りがあることは承知の上で、つい夜更かしをしてしまった…