森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

ポチ, 震災 の検索結果:

雨上がりミニヒマワリの空広し ~ロシアのウクライナ侵攻;6月6日~6月19日の朝刊見出しまとめ~

…す。わたしは野良猫にポチという名前を付けて、震災からしばらくの間、互いの不安を慰め合いました。 www.keystoneforest.net この他に、ポチの記事は何度か書きました☞ポチ, 震災 の検索結果 - 森の奥へ 砲声が猫の目覚ます夏寒しThe sound of gunfirewakes the cat from its slumberand summer is cold山人/Sanjin #俳句 #haiku #夏寒し #Ukraine️ pic.twitter.c…

震災通信(阪神淡路大震災体験記)後記 5/5

…出会いました。勝手にポチと名付けました。ポチと出会ったことは不思議でなりません。猫も非日常の出来事の中で独りぼっちが寂しかったのでしょうか。というか休みの日にネコと酒を飲んで寛ぐ当時のわたしは相当変なニンゲンでした。 その後わたしは入院することになり、ポチとはしばらく会わない日が続きました。退院後、久しぶりに出会ったポチは、赤い首輪と小さな鈴を首に付けていました。あいつはそれを少し自慢げに、わたしに見せてくれました。ポチ、と呼びかけたのを少しも取りあわずに、隣家の塀をひょいと…

震災通信(阪神淡路大震災体験記)後記 3/5

…す。 ――そうそう、ポチのその後について触れるのを忘れていました。あれはいつのことでしたか、たぶんわたしが退院してきてからさらにしばらく経ってからのことだったと思います。焦げ茶色の毛並みをして丸々と太った一匹のオス猫が優雅に散歩している後ろ姿を自宅の近くで見かけました。ポチだとすぐに分かりました。気配を察してこちらを振り向いたその猫は間違いなくあいつでした。わたしと目が合うと、あいつは少し自慢げに、首に付けてもらった赤い首輪と小さな鈴を見せてくれました。ポチ、と僕が呼びかけた…

震災通信(阪神淡路大震災体験記) ***29日目(2月14日)***

…まりがあった。 最近ポチがよくやってくるので、ローソンでキャットフードを買おうかとも思ったが、まだ味醂干しがあるのでやめにした。ポチは今朝も、新聞を取ろうとドアを開けたらやってきた。歯を磨いたり、トイレに行ったり忙しかったので、相手せずにいたら、僕が出勤しようとする気配を察して、ドアの所に来てくれた。 一緒に家を出る。 ※下のリンクは震災当日の記録です。 www.keystoneforest.net よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystonef…

震災通信(阪神淡路大震災体験記) ***25日目(2月10日)*** (柏井ビル倒壊の経緯)

…時過ぎに帰宅。玄関でポチが出迎えてくれた。一緒について家に入って来る。すぐに銭湯に出かけるつもりだったが、しかたなく少し相手をする。出かけようとしてポチを裏口から放り出したら、噛み付かれた。 自転車で銭湯を探す。大黒湯(※兵庫区)が営業していた(※今も営業を続けられています)。割合空いていた。帰りに本屋を見つけ、目当ての「週刊朝日」(※当時の愛読書でした)とパソコン雑誌を買う。 地震から数日の間は、煙草を吸うたびにベランダに出て、ぼんやりと空を眺めていた。地震直後に見た星空は…

震災通信(阪神淡路大震災体験記) ***21日目(2月6日)***

…た。帰ると玄関の前でポチと目が会った。ドアを開けるとポチはいそいそと僕より先に家に入っていく。しばらくポチを膝に乗せ、味醂干しをやる。 その後は、僕の食事に付き合わせることにした。2階まで呼ぶとポチは敷いたままにしていた僕の布団をよけて、おそるおそるという感じで部屋に入ってきた。僕は焼きそば、ポチには焼き鳥を食べさせながら酒を飲む。 ※それにしても、不謹慎にも飲んでばっかり。ブログに投稿するにあたって改ざんしようかとも思いましたが、そのままにした方が山猫🐾らしいかと思って、書…

震災通信(阪神淡路大震災体験記) ***19日目(2月4日)***

…頃、ドアを開けると、ポチが我が物顔に入って来る。ポチはしばらく前から近所を縄張りにしているらしい野良猫(たぶん)。丸々太っていて、愛想がいい。名前は僕が勝手に付けた。 昼食用に焼いていたイワシの干物をやる。僕はその横で遅い昼食をとった。 夕方近く、弟からお風呂においでの電話がかかる。 20時過ぎに家を出る。でがけにポストを見るとM代(※前任校での教え子)から手紙が来ていた。 久しぶりに国道2号線を走る。緊急車両専用らしき車線を前の車に続いて入って行くと、なんとなく走れてしまっ…

尻尾の短い野良猫ポチ、飼い猫になる。

…がある、ということをポチと出会って初めて知った。 尻尾が長い猫と短い猫の2種類だ。 ポチの尻尾はとても短かった。鞭のようにしなやかに自在に動き、第3の手のように、いや、第3の前足のように、かな? 便利に使える細長い尻尾では全然なかった。 まるでお団子がお尻に乗っているだけのような、そんな短い尻尾だった。 野良猫同士の喧嘩で負けてちぎれたのかと最初は思った。でも、仲良くなってからしみじみ観察してみたところ、どこにも怪我の跡らしいものは残っていなかった。つまり、生まれたときから短…