旅行初日です。
旅行先で訪れたのは宮城県と岩手県です。東北旅行とすると言い過ぎですし、岩手旅行とも言い切れません。うまく表現できないので、そのまま旅行と書くことにします。
というわけで旅行初日です。三泊四日の旅行一日目です。行程は以下の通りです。
伊丹空港⇒(飛行機)⇒仙台国際空港⇒(仙台空港アクセス線・東北新幹線)⇒一ノ関⇒(車)⇒平泉⇒(車)⇒瑞泉郷(泊)
今回は、旅行一日目その1(伊丹空港から一ノ関まで)の記事です。
神戸の自宅を出たのは8月22日午前6時過ぎ、残暑厳しい一日の始まりを思わせる朝、長男Mが運転する車で駅に向かいました。
伊丹空港午前8時ちょうど発のANA731便が仙台国際空港に着くのは9時15分の予定でした。
その朝のtweet句です。
夏草やコンクリートを突き破る
夏の強烈な陽射しを浴びて育つ植物の繁殖力はあまりに逞しくて、コンクリート敷の地面を突き破って芽を伸ばしてくる、、、そんなことを思わせる猛暑の朝でした。
普通に旅行記を書けば良いのですが、旅行の道中で、そして神戸に帰ってきてから、旅行先の風景や出会いを俳句にしたので、自分用のメモとして、記事中に書き込んでいきます。
拙い句で申し訳ありませんが、どうぞ、ご了解くださいませ。
この日の日本の空にはやや多めの雲が広がっていました。
ですが、雲の上はいつも晴れ、です。
雲の上の入道雲の上を飛ぶ
この句に使った写真は8時24分時点です。
スマホを機内モードにしていたので、どこを飛んでいるのかは分かりません。
このあと何枚か機内から撮った写真を並べます。
ちょっとした事件が起きたのですが、お分かりになりますか?
① 9:02
② 9:08
③ 9:14
④ 9:14
⑤ 9:16
⑥ 9:22
⑦ 9:25
⑧ 9:29
⑨ 9:29
⑩ 9:44
お分かりいただけましたか?
わたしたちの乗った飛行機は、写真①②と次第に高度を下げていき、写真③の瞬間、到着予定時間(9時15分)ほぼちょうどに仙台国際空港の滑走路に着陸した、、、はずでした。
飛行機の着陸用タイヤが地面に着いて、機体が大きくバウンドする重い揺れをわたしは、もちろん乗客の誰もが感じたはずです。
ですが、飛行機は速度を緩める気配を少しも見せずに、むしろ加速していき、、、そしてまた、飛び上がったのです。
もちろん、その浮揚感を乗客の誰もが味わったはずでした。
仙台国際空港は東日本大震災の際の津波によって甚大な被害を受けた空港です。
ということは、海のすぐそばに立地しているということです。
飛行機はそのまま加速し、すぐに海上に出ました。
なんと! これって着陸失敗?
けれど、乗客の皆さんは動揺される様子など少しもなくて、機内は終始穏やかな雰囲気のままでした。
ひょっとして、みんな寝てる?
そう思わせるほど機内は静かなままでした。
わたしは隣席の家人と、これって大丈夫? みたいな会話をひそひそ声で交わしました。
相変わらず皆さん平気な感じでした、、、
飛行機の着陸って、こんなものなのでしょうか?
客室乗務員の方からは、機長から説明があるのでお待ちください、というようなアナウンスがあっただけで、そのまま飛行機はどんどん沖合に向かって飛び続けているようでした(写真④⑤⑥)。
写真⑥のあと、機長からアナウンスがありました。
着陸の際の体勢が不安定だったので、やり直すことにします。
というような内容だったと思います。淡々とした話し声でした。
そして、飛行機が大きく進行方向を変える気配があり、やがて眼下に陸地が見えてきました(写真⑦)。
この間、約10分ほどでした。
飛行機旅行に経験が浅い(乏しい?)わたしは、写真⑧⑨の着陸場面では全身に力を込めて、わたしたち全員が無事に生きて飛行機から降りることができるよう、けっこう真剣に祈りました。
わたしの座席は翼の動きがはっきりと見える位置にありました。
写真⑨では、フラップやらスポイラーやらが断崖の絶壁に爪を立てるように、猛スピードでぶつかってくる空気の圧力に、必死に抗っている様子が見えるように思えてきて、気が気ではありませんでした。
が、当たり前のように、無事飛行機は着陸に成功しました。
空港への到着時間は遅くなりましたが、飛行機から電車への乗り換え時間として想定していた範囲内でしたので、ほぼ予定通り。
仙台空港アクセス線から東北新幹線に乗り換え、11時22分一ノ関駅に到着しました。
神戸から5時間ちょっと。意外なほど近いところにありました。
ここから先はレンタカーでまわる行程になります。
わたしたちが一ノ関に着いた8月22日は、ちょうど甲子園の決勝戦。
仙台育英と下関国際が対戦して仙台育英が勝利、悲願の東北勢甲子園制覇が達成された日でした。
一関学院もこの夏甲子園に出場を果たしていたようですが、、、この日の一ノ関の街は静かでした。
夏草やコンクリートを突き破る
神戸にて
雲の上の入道雲の上を飛ぶ
空の上にて
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