森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

旅行に行きたい!①

今回は旅行記です。
というか、出発するまでのひとり言、みたいな記事です。よろしければ、少しお付き合いください。

海外は別にして、日本国内でいつか行ってみたいと思いながら、まだ訪ねることができていない場所が何か所かあります。
新型コロナのこともあって、しばらく複数泊の旅行には出かけていませんでした。
この夏も第七波の感染拡大が予想され、いつ行動制限が要請されるか分からない状況でした。
ですが、行動制限の要請さえなければ、この夏は久しぶりに旅行に行きたい! と思って、頭に浮かんできた場所が、三内丸山、平泉、佐渡、隠岐、奄美でした。
はじめの二つは世界遺産、あとの三つは離島です。
奄美は世界遺産でもありますね。佐渡や隠岐も近いうちにそうなるかもしれません。
世界遺産や離島を思うと、ときめきに似た快感が湧いてくるのです。
それと同時に、残り時間の限られた一生のうちにあと何度、複数泊の旅行ができるかを考えてしまうのです。
たぶんどこに行くとしても、そこを訪れるのはたった一度きりになる、そう思うのです。
一期一会を思います。
旅行は非日常を味わう機会です。
日常よりも、数倍密度の濃い時間を過ごす機会です。
それが心が躍る理由でしょう。

今回旅行に出ようと考えて、一番に心に浮かんできたのは奄美大島でした。
離島というだけではなくて、
奄美には日本画家田中一村の美術館があります。
その美術館を訪ねたいと前から思っていたのです。
田中一村のことは、いつか記事に書こうと思っています。
作品はもとより、その生き方に強く惹かれる画家です。

日本のゴーギャン 田中一村伝(小学館文庫)

旅行雑誌(奄美屋久島種子島)を買ってきて3泊で巡るコースを考えました。
時期はお盆の次の週を予定して、仕事のお盆休みをそこに取るようにしました。

まっぷる 奄美・屋久島 種子島

行程をあれこれ考えて、さあ、旅行社に連絡しよう。と思ったのですが、、、
その前に、知り合いに奄美に何度か旅行した人がいたのを思い出して、その人に奄美のことを聞いてみることにしました。
そして、話を聞いた結果、奄美旅行はやめることにしました。
夏の奄美は暑すぎる。何より台風のシーズンなので、せっかく行ったのに雨ばかりかもしれない。というか、多分雨ばかり。おまけにハブもいるよ。とのことでした
(あくまで個人の感想です)

仕方なく奄美はあきらめて、次に考えたのは世界遺産を巡る旅行です。そうだ! 東北へ行くなら三内丸山と平泉の両方に行ける。
またまた旅行雑誌(東北)を買ってきました。

まっぷる 東北'23

ところが、土地勘が全然ないままコースを考えましたが、どう考えても三内丸山と平泉の間は移動距離が長くて3泊の日程では難しいようでした。
どちらかに絞った方が良さそうです。

平泉・毛越寺の浄土庭園。

田中一村記念美術館と同じくらい訪れてみたかったのはその庭園でした。
あれこれ回り道をしましたが、今回の旅行は岩手県平泉を起点にすることに決めました。

日程は8月22日から25日にかけての4日間。夏が終わり、秋の訪れが日増しに強く感じられる頃でした。
神戸から仙台空港まで飛行機で移動したあと、旅行先では鉄道とレンタカーを利用することにしました。

1日目;平泉(中尊寺、毛越寺、達谷窟)
2日目;厳美渓、気仙沼津波伝承館、碁石海岸
3日目;三陸鉄道、釜石、遠野(遠野市立博物館、伝承園)
4日目;花巻(山猫軒、宮沢賢治記念館)

平泉から三陸、遠野、花巻へ。
旅行先で、そして神戸に帰ってきてから詠んだ拙い俳句を交えながら、ぼちぼち更新で、旅行記らしきものをこれから書いていこうと思っています。どうぞよろしくお願いします。

 




 

 

 

 

 

 

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山猫🐾@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。