俳句のtweetに記事の更新が全然追いついてないので、、、相変わらず記事の更新をサボっているからですが、、、12月9日から12月23日までにtweetした一日一句を端折って記事にさせていただきます(^^;
この期間、2週間分のtweet15句からの5句です。
よろしくお願いします。
露天風呂の湯気立ち昇るオリオンへ
次の句にも露天風呂が出てきますが、この二句とも、題材探しと気分転換を兼ねて銭湯に出かけたときに詠んだ句です。神戸の銭湯(公衆浴場)の料金は大人450円ですが、同じ料金で天然温泉を使った源泉掛け流しのお湯を楽しめる銭湯が市内に何軒かあります。
自宅から車で10分ほどのところにある「六甲おとめ塚温泉」がわたしのお気に入りです。
何句かイメージはつかめたものの、お風呂の中ではメモを取る術もなく、忘れないように何度も頭の中で繰り返しなぞりました。そのせいで、せっかく温泉に行ったのにあまりリラックスできず、、、
ほかにもう一つ浮かんだイメージがあったのですが、それが句に詠めたのは、さらに一か月あまり経ってからでした。
露天風呂の湯氣立ち昇るオリオンへ
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年12月12日
遠野山人
#俳句 #haiku #オリオン pic.twitter.com/j0n4Qgmgum
冬銀河見上げて無口露天風呂
先に紹介した「六甲おとめ塚温泉」の湯舟には「益荒男の湯」と「神楽の湯」があり、男湯女湯で日替わりで使う仕組みになっています。偶数日の男湯が「益荒男の湯」の順番になっているのですが、こちらの露天風呂が格別気持ち良いのです。中で写真を撮るわけにいかないので「六甲おとめ塚温泉」さんのホームページから写真をお借りしてご紹介します。
写真奥が温泉、手前側が水風呂になっています。これを行ったり来たりするのがたまらなく良いのです、、、露天風呂に肩まで使って夜空を見上げれば、オリオンも冬銀河も望めます。湯に入っている人が皆無口になるのは、コロナ感染対策のためばかりではないと思います。
冬銀河見上げて無口露天風呂
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年12月18日
遠野山人
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毛虫くんみんな元気かい落ち葉訊く
落ち葉くんが地面に落ちていなかったころ、まだ木の枝さんから栄養をもらってたくさんの陽射しを浴びていたころのことです。
そのころ落ち葉くんの名前は葉っぱくんでした。
ある日、葉っぱくんの体を誰かが揺らしました。
やめてよぉ、くすぐったいよぉ。
モグモグモグ、ムシャムシャムシャ。
葉っぱくんの背中を誰かがかじっているのです。
モグモグモグ、ムシャムシャムシャ。
そいつは、今度は葉っぱくんのお腹をかじり始めました。
やめてったらぁ、くすぐったいよぉ。
モグモグモグ、ムシャムシャムシャ。
そいつが毛虫くんでした。
それが葉っぱくんと毛虫くんの出会いでした。
そのあとも、毛虫くんはたくさんたくさん葉っぱくんをかじりました。
葉っぱくんにはいくつも穴があき、その穴はどんどん大きくなっていきました。
毛虫くんは葉っぱくんをかじってかじって、大きく成長していきました。
葉っぱくんは木の枝さんから栄養をもらって、それを毛虫くんにあげました。
毛虫くんはやがて蛹になり、ある日蝶になって飛び立っていきました。
瑠璃色に輝く美しい羽を持った蝶でした。
美しい羽をひらひら羽ばたいて空高く飛んでいきました。
葉っぱくんは穴だらけ、緑色だった体はすっかり茶色くなってしまっていました。
ある日、葉っぱくんは体がひゅうんと軽くなったのを感じました。
それからすぐのこと、葉っぱくんは木の枝さんから離れて宙に舞い上がったのです。
毛虫くん、見て見て、ぼく空を飛んだよ。
毛虫くんは蝶になりましたが、葉っぱくんの中では今も毛虫くんのままでした。
ねぇねぇ毛虫くん、ぼくも飛んでいくよ、お空に向かって飛んでいくよ。
葉っぱくんは、くるくると宙を舞いながら、毛虫くんと一緒に空を飛んでいく夢を見るのです。
毛蟲くんみんな元氣かい落ち葉訊く
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年12月12日
遠野山人
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吐く息が冬銀河まで曇らせる
小学校のころの寒さ厳しい朝、夜、といっても、わたしにとっての小学校のころは半世紀以上前になりますが、唇を細くとがらせて息をふうっと吐いて、煙草の煙を吐く真似をしました。しましたよね? 煙草の白い煙のように凍った吐息は、ゆるく広がりながら高く立ち昇っていきました。
吐く息が冬銀河まで曇らせる
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年12月13日
遠野山人
#俳句 #haiku #冬銀河 pic.twitter.com/9sksv97aUr
寒暁に蕾こしらへる木の律義
四季は必ず巡っていく。春夏秋冬春夏秋冬春夏秋冬春夏秋冬春夏秋冬。どんなに冬が寒くとも、どれほど夏が暑くとも、必ず季節は移っていく。律義なのは、季節を操っている誰か、なんでしょうね。この律義さが、わたしたちに前に進む勇気をくれるのです。
寒暁に蕾こしらへる木の律儀
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2021年12月21日
遠野山人
※寒暁(かんぎょう)
#俳句 #haiku #寒暁 pic.twitter.com/cyelVqM3vD
もし、お心に留まった句がおありでしたら、コメントいただければ幸いです。感想をいただくことで、たくさんの気付きを得ることができます。
また、いただいたコメントをブログ中で紹介させていただくことがあります。どうぞご了承くださいますようお願いします。
① 露天風呂の湯気立ち昇るオリオンへ
② 冬銀河見上げて無口露天風呂
③ 毛虫くんみんな元気かい落ち葉訊く
④ 吐く息が冬銀河まで曇らせる
⑤ 寒暁に蕾こしらへる木の律義
以下、大変手前みそで恐縮ですが、、、前々回の記事 裸木の固き蕾の先に天 - 森の奥へ にいただいたコメントから、良かったよと言っていただいたコメントと句を紹介させていただきます。
③ 猫に訊く冬の陽射しの通り道
③がいいですね(●´ω`●)✨✨✨ まだまだ寒いけれど、気持ちがこれから来る春を意識しているような、気がします(*´ω`*)✨🌈
猫が好きなので3番は納得しました。
③ですかねとか思っちゃった記事。俳句は難しいな~
「猫に訊く冬の陽射しの通り道」これはすごくわかります!近所の猫がたまに来てくれるのですが、庭の一番日当たりがいい場所にいます(^^)それで日の高さや季節がわかるので、もしかしたら教えてくれているのかも♫
3と4が好きです。猫は暖かい日差しの先で丸くなる印象があります。
猫に訊く冬の陽射しの通り道が好きです。だってうしるきゅんも猫ちゃんみたいに日向ぼっこが好きでよく猫ちゃんに訊くからさ‼️100%逃げられるけど🥺
自分的にはねこちゃんにお日さまを教えてもらう句が好きです。人間より賢いww
うりまさる(id:urimasaru)さん、byronko(id:byronko)さん、S(id:odanoura)さん、mashley(id:mashley_slt)さん、チャーコ(id:harienikki)さん、漆うしる(id:UrushiUshiru)さん、3回連続10cm(id:sankairenzoku10cm)さん、そしてこのほかにもコメントをくださったみなさま、ありがとうございました。