森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

落ち葉には夢ありいつか花にならむ ~俳句tweetより~

年があらたまってもうすぐ一か月になりますが、またまたブログの更新を滞らせてしまっています。
その上、読者登録させていただいている方のブログへの訪問もすっかりご無沙汰してしまっています……
更新を待ってくださっている読者の方が果たしていらっしゃるのかどうか、とっくに諦められてしまっているのかも分かりませんが、とりあえ
ず、言い訳をさせていただきます。
もともと記事作成に向かう熱量が少ないので、最近はTwitterへの一日一句の投句でいっぱいいっぱいな状況になってしまっています。
その一日一句の投句は、年末年始6日間のお休みをはさみましたが、9月23日から1月28日まで、122日間122句までなんとか続けてきました。
一応、自分なりに頑張りました(^^ゞ
ですが、これ以上はちょっと無理みたいです。
句をtweetするにあたって下書きを何句か考えます。
そして、その何句かのうちで、まだマシな方かなと思う
一句に絞ります。
そのあと言葉の順を変えたり、別の言葉に置き換えたり、季語の適不適や仮名遣いを調べたり、、、あれこれ悩み、なんとか一句tweetします。
ここまでで、時間はそこそこかかってしまっているのです。
その割に上達はしてないのですが、、、(^^;

それで、今回から決めました。
Twitterへの投句は平日だけにして、週末はブログの更新を頑張ろう、と。
これが今年の目標です。
どうぞよろしくお願いします。

 

さて、今回は去年の11月29日から12月3日までのtweet句です。

 

落ち葉には夢ありいつか花にならむ

降り積もった落ち葉が土に還り、花を育む養分になるとしたら、落ち葉はまた新たな命の源になるのかもしれない。その花が咲くのは翌春のことかもしれないし、何年か何十年後かのことかもしれない。けれど、きっと花は咲く。そう思えば、わたしたちの命も繰り返し繰り返し繋いでいくことができる、はず。

 

裸木や風強けれど悠然と

葉っぱを落としてしまった裸木は冬空の下、とても寒そうに見える。でも、いくら強い風が吹いても、風は枝と枝の間を吹き抜けていくだけ。裸木は意外にも逞しい。
裸木という言葉を知ってから、落葉樹の冬の立ち姿にしばしば心を動かされるようになりました。澄み渡った冬空に粗くデッサンするように勢いよく描かれる裸木の枝ぶりの美しさを知りました。

 

雨冷たし雪なら傘は差さぬのに

雨降りのある寒い冬の日のこと、どうせ降るなら雪になって欲しいと思って傘を差して歩いていると「春雨じゃ、濡れていこう」のセリフがどこからか聞こえてきた気がしました。このセリフ、月形半平太なんですが、昭和世代の人でも記憶にないかもしれないですね。春雨と聞いて緑豆はるさめを思い浮かべる方が大半でしょうか(^^;
ちなみに、このセリフは行友李風の戯曲『月形半平太』に出てきます。幕末京都を背景にした、長州藩士月形半平太を取り巻く恋と剣の物語で、モデルは土佐藩士の武市瑞山(武市半平太)だそうです。

 

通勤の朝ひとつづつ冬新た

通勤の朝は、俳句のヒントを探しながら、駅から職場まで六甲から流れ下る川筋を二十数分歩きます。職場は海の間近にあります。通勤で使っているのは阪急電車。海に向かって下っていく途中、JRを越え、阪神の高架をくぐります。阪神の駅から歩く方が職場まで近いのですが、のんびり歩く通勤経路を選びました。去年の秋口からは、俳句のヒントを探しながら歩くようになって、日々移ろっていく街路樹や植栽、空の色、烏や雀たちの様子に目が留まるようになりました。

 

凍空の雲底朱し朝迫る

わたしの家も最寄り駅までの道も、六甲山の尾根筋の東斜面に位置しています。冬の時期はわたしが出勤する時間帯がちょうど日の出の時刻に近くて、晴れた日には朝焼けが見られます。雲の底が朝陽に焼かれてオレンジに燃えてきます。寒い朝ほど、それは美しく感じられるのです。

 

 

もし、お心に留まった句がおありでしたら、コメントいただければ幸いです。感想をいただくことで、たくさんの気付きを得ることができます。
また、いただいたコメントをブログ中で紹介させていただくことがあります。どうぞご了承くださいますようお願いします。

 

 

① 落ち葉には夢ありいつか花にならむ

 

② 裸木や風強けれど悠然と

 

③ 雨冷たし雪なら傘は差さぬのに

 

④ 通勤の朝ひとつづつ冬新た

 

⑤ 凍空の雲底朱し朝迫る

 

 

 

 

 

以下、大変手前みそで恐縮ですが、、、前回の記事冬空に鳥啼き交はす今日は晴れ 〜教育実習生担当日誌⑷ - 森の奥へ にいただいたコメントから、良かったよと言っていただいたコメントと句を紹介させていただきます。

今回は3句が同点でした(またまた団栗の背比べ。。。)。いつもお付き合いくださってありがとうございます。
家族会議の結果「②か⑤かな。②には清々しさを感じる。⑤は句の情景の先をさらに想像させる余韻のようなものが感じられて、、、⑤がマシじゃない?」ということになりました(^^;

 

⑤ それぞれの冬空を見て鳥集ふ

URURUNDOURURUNDO

よく見かける光景です。一体何を思っているのか、その姿には真剣さが見て取れます。そして鳥と人間が重なって見えます。

kuninnkuninn

今回の句の中では⑤が一番好きでした。鳥さんにもそれぞれに好きな冬空があるんでしょう。(#^.^#)

urimasaruurimasaru

良いですね~(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

② 冬空に鳥啼き交はす今日は晴れ

②がすきです。「今日は晴れ」が良いですね! (#^.^#)。季語の「冬空」が利いているようにかんじます(#^.^#)。

②が好きです。鳥たちの賑やかな様子が伝わってきます。とても楽しそうですね😊

harienikkiharienikki

②と④が好きです。青い冬空に啼き飛び交う鳥が晴れを楽しんでいるように感じました。

 

④ 道の邊に身を寄せ合つて落ち葉かな

落ち葉の温かさを感じました。

harienikkiharienikki

②と④が好きです。落ち葉の掃き寄せられた様子に温かさを感じました。(^。^)

個人的には4番がいいなーと思いました。

 

 

 

 

 

ururundo(id:URURUNDO)さん、くにん(id:kuninn)さん、うりまさる(id:urimasaru)さん、スフレ(id:sufuretan)さん、このはずく(id:mkonohazuku)さん、チャーコ(id:harienikki)さん、happy-ok3(id:happy-ok3)さん、3回連続10cm(id:sankairenzoku10cm)さん、そしてこのほかにもコメントをくださったみなさま、ありがとうございました。

 

画像

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter
 

f:id:keystoneforest:20180211232422j:plain

山猫🐾@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。