森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

入院六日目、普通食とシャワー解禁(^_^)

窓側ベッドに入院されていた先輩患者さんが二人とも退院されました。けれど、廊下側のベッドを使っているわたしに日当たり良好物件への引っ越しのお誘いはなく、昼前、新しい患者さんがそちらに入居されました。

終日遠くから蝉の声が響いてきていました。今日も暑かったんでしょうね。

咳は少し落ち着きました。
夜中に一度咳き込みそうになって目が覚めましたが、そのあとは大丈夫でした。熱も6度台に下がり、手術痕の痛みも軽くなってきました。
朝、血液検査をしてもらい結果は良好。順調に回復してるようです。
午後からはシャワーを使っていいという許可ももらいました。
体が楽になってきたので、長時間体を起こして読書しても辛くなさそうです。

今日はワクチンの予約と読書とで過ぎていきました。
読んでいるのは『文学の名表現を味わう』中村明(NHKカルチャーラジオ)。「書き出しの型と技術」「結びのタイプと工夫」の章では、芥川龍之介や夏目漱石、川端康成らの作品を例にとって具体的に型やタイプについて述べられていて面白かったのです。読み進めるにつれて集中が途切れ午後は少しウトウト…
 

ナースさんやドクターの先生方の回診の合間に新型コロナワクチン接種の予約をネットで取りました。
ワクチン接種については、60歳〜64歳の年齢枠に当てはまるわたしは今回の入院がなければ7月初旬には2回目まで終わっているはずでした。ところが、7月末の手術が決まり、主治医の先生に相談したところ、接種開始は退院後にして欲しいと言われ、そのままにしていたのです。副反応への警戒があったのでしょうか。

神戸市の大規模接種会場はノエビアスタジアム神戸でしたが、自宅から少し遠いので、個別接種を行っているところを探すと、以前腰痛で通ったことがある最寄り駅前にあるクリニックがワクチン接種を行っていることを見つけました。日程も一回目がお盆過ぎに取れ、タイミング良かったです。

午後、シャワーを使いました。入院初日以来です。

浴室は病室と同じ7階病棟内にあり、一人分の割り当ては30分になっていました。

入院着を脱いで腹帯を外し、初めて腹部の手術痕を自分の目で確認しました。傷痕には固まった血がまだそのまま残っていました。腹帯の内側も血まみれでした。のっぺりした日焼けしていない肌に落書きしたように血や何かの痕がいくつも張り付いていました。

お臍の真下くらいに一番大きな傷があり、長さは縦3、4cmくらいでした。多分ここからダヴィンチが入っていったんでしょう。その周りにあと5カ所傷痕がありました。触るとまだ痛みもありました。
恐々シャワーを済ませて着替え終わると割り当ての30分ギリギリかかっていました。

さて、食事です。

今日は朝昼夕の3食とも完食しました。朝はパンでしたが、昼食からはお粥を卒業して普通のご飯。しかも、夕食のメインは鶏の唐揚げでした。
夕食にはデザートも付いていて、栄養士さんからのメッセージが添えられていました。マチェドニアという名前のイタリアン。名前の由来はメッセージに書かれています。

フルーツポンチのようで甘酸っぱくてとても美味しかったです🎶

f:id:keystoneforest:20210802230541j:image

今、この記事を書いている右手には点滴の針が刺さっています。抗生剤を入れている最中ですが、もう少しで終わります。この点滴が最後です。終わったら点滴の針も抜きます。その針が抜ければ、わたしの体についている管はあと一本。尿の管だけになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter
 

f:id:keystoneforest:20180211232422j:plain

山猫🐾@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。