森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

後回しと遠回りと。

 
f:id:keystoneforest:20170801214436p:plain

 

いつか向き合わないといけないのに後回しにしている。

忘れたわけじゃないからずっと心の隅に引っかかっている。

夢に見たりすることもある。

もう時間がなくなってて、間に合いそうになくて、焦りだして、でも焦っても急いでも足が前に出なくて、足下を見るとそこに道はなくて、道どころか地面もなくて、愕然として、、、目が覚める。

ああ、そうだった。

まだ大丈夫だった、時間はある、と思う。

後回しにしていたくせに、気になっている。

気になって気になって仕方ない。

だったら、さっさと取りかかれば良いのに、、、

自分でもそう思う。

なのに、まだ大丈夫まだ大丈夫、と意味のない自信みたいなものがあって、やっぱり後回しにしている。

ずっとそうやって生きてきた。

 

 

じゃあ、先に何に取りかかっているかって言うと、日々のルーティンワーク。

 

目覚ましが鳴って目が覚めて、朝食とって顔洗ってトイレ済ませたら、ちょうど良い時刻。駅まで歩いて電車に乗ってスマホで最新ニュースをチェックして、職場に着いたら営業スマイル。働かないと生きていけないし、仕事はそこそこ楽しいから苦にならないし。ちょっとだけ残業して家に帰ったら真っ先にお風呂。湯上がりのビールは最高(^_^) テレビ観ながら晩ご飯食べて、本も読みたいけど、明日があるからそろそろ布団に入るか。

 

後回しにしたことに手をつけられるのはいつになるかな。

 

 

意味のない自信みたいなもの。

本当は、自信のなさの裏返し、なのかもしれない。

自信がないから正面から向き合わずに後回しにしている?

本当は後回しじゃなくて、取りかからないまま終わりにしようって思っている?

そんなふうに考える自分がいる。

そして、やっぱり後回しにしている。

 

 

世の中には二つのタイプの人がいる。

自分のことを後回しにする人と、ほかの人を後回しにして自分のことを最優先する人と。

どちらが幸せになれる?

前者は、人に喜ばれようとして自分のことを我慢する人。

それは、人に喜ばれると幸せを感じられる人。

後者は、自分は我慢せずに、人に我慢してもらう人。

それは、人から奪ってでも自分が豊かになることを幸せだと感じる人。

よーいドン! で、幸せ競争を始めれば、真っ先に幸せになれるのはきっと後者の方だ。

自分のことを優先する方が絶対にいい。

近道だから、絶対に早い。

 

 

世の中には二つのタイプの人がいる。

一番やりたいことを後回しにする人と、真っ先にそれに向き合う人と。

世の中には二つのタイプの人がいる。

筋トレを重ねフォームをチェックして直してそれを繰り返しなかなか走り出さない人と、ゴールに向かって一直線猛烈ダッシュで走る人と。

 

後回しと遠回りと。

どう違う?

後回しと遠回りと。

前に進んでいるのはどっちだろう?

後回しにしてあいまいなまま終わらせようとしているのか、夢に向かって遠回りしているのか。

 

今の自分はどっち?

 

f:id:keystoneforest:20200215223219j:plain

白滝枝垂れ 岡本梅林公園にて。2020.2.15

 

 

 

note 始めました(^_^)

note.com

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter
 

f:id:keystoneforest:20180211232422j:plain

山猫🐾@森の奥へ
似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。