森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

須磨浦公園から鉢伏山・旗振山・須磨浦山上遊園を経て塩屋へ ~カーレーター乗車でのんびり散策~

 
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12月9日(日)午前9時、山陽電鉄須磨浦公園駅前集合。

久しぶりの「山歩きの会」です。

この冬一番の寒波がやってきた日でした。

六甲山中腹にあるわたしの家の近くでは初雪が舞いました。

お天気は良好です。

けれど、とにかく寒い(^^; 


神戸の街の背後を守るように東西に連なる六甲山系の西端にあるのがこの日登ろうとする鉢伏山と旗振山です。

標高はそれぞれ246mと252m。

高さは大したことはありませんが、傾斜はなかなか急です。

少し登れば、大阪湾を視界いっぱいに望むことができます。

 

春の海 終日(ひねもす)のたり のたりかな

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駅から少し登ったところに与謝蕪村の句碑が建っています。

蕪村がこの句を詠んだのはこのあたりだったのでしょうか。

今は真冬ですが、穏やかな陽が降り注ぐ波静かな海がゆったりと望める場所です。

寒くさえなければ、ここで海を眺めながら一日ぼんやりと過ごすのはとても贅沢な時間の使い方なのかもしれません。

 

この日は鉢伏山・旗振山から塩屋まで歩く予定でした。

参加者は職場関係の友人たち老若男女12人。

「山歩きの会」のメンバーです。

古希を少し越えられた会長さんのペースに合わせて、ゆっくり歩いてお昼には塩屋に下る予定です。

時間があれば、塩屋で美味しい昼食をとりたいな…

 

さて、この日の山歩きのコース図です。

須磨浦公園から鉢伏山・旗振山・須磨浦山上遊園を経て塩屋まで歩きます

 

・スタート地点①;須磨浦公園駅(山陽電鉄)

・駅を出発して、赤い点線のライン(森林浴ハイキングコース)をたどります。

・鉢伏山上駅からカーレーターで回転展望閣へ

・この日の山歩きの頂点は、鉢伏山山頂(260m)

・鉢伏山から少し歩いて、旗振山山頂(252m)②

・②からは下っていきます。

・須磨浦山上遊園内にある★(ふんすいランド)で休憩

・ゴール地点③;山陽塩屋駅(山陽電鉄)

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回の「山歩きの会」は六甲山頂より紅葉谷道を通って有馬温泉へ下るルートをたどりました。

 

 

この春には、書写山(姫路市)登山を3回計画しましたが、3回とも雨で中止になりました。

メンバーの中によほどの雨男(女?)の方がいらっしゃるようです。

そこで今回は、気分一新、場所を変えての実施になりました。

誰が雨男(女?)だったかどうかの議論があったかどうか、はたまたそれがメンバーの中の誰だったのか、ここでは触れないことにします…

 

道中、背後を振り返ればいつも気持ちよく澄み渡った大阪湾が見渡せます。

行きかう船も、淡路島も、明石大橋も望めます。

 

広場で小休止。

オヤツの交換をしつつ、海を眺めます。

山歩きですが、一面に広がる海の景色が印象的です。

 

この会は体育会系の山歩きをするのではありません。

どちらかと言うと、ハプニングを求め、適当にどんどん脱線していきます。

頻繁に休憩をとりますし、楽できるところはどんどん楽をします。

カーレーターを見つけました。

営業しているようです。

去年(2017年)2月に放送されたNHKの番組「ブラタモリ」に登場したことは神戸市民なら誰でも知っています……、知らないかもしれません(^^;

タモリさんが揺れに戸惑い、憮然とした表情で乗っていた様子が記憶に残っています。

カーレーターとは「カー」(車)と「エスカレーター」を組み合わせた造語です。

何より乗り心地の悪さが自慢です。

以前はほかの場所にもあったようですが、現在、国内で営業しているのはここだけだそうです。

利用料金は、片道200円、往復300円です。

……往復とも乗る人いるのかな?

わたしたちのグループ以外に利用する人はいませんでした。

 

揺れる揺れる(^^; 

 

乗車地点の横にあった解説を見ると、 斜距離91m、勾配25度、所要時間2分20秒だそうです。

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カーレーターで登った先に回転展望閣がありました。

3階にはターンテーブルの仕掛けがあって、床が約45分かけて360度ゆっくりと回転しているそうです(今回はそちらには行きませんでした)。

2階には寂れたゲームセンターがありました。

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エアホッケーや少し旧式のゲーム機が並んでいて、、、

その奥にインベーダーゲームを発見!

1回100円、料金はデビュー当時と同じでした(^^; 

昭和の雰囲気が色濃く感じられる場所です。

 

そこから少し歩いて旗振山山頂253m。

グループの数人は摂津の国と播磨の国の国境を上空から越えられるというリフトに乗りました。

展望閣側が「せっつ駅」で到着地点が「はりま駅」です。

わたしはのんびり歩きます。

風がないので陽が差してくると温かいです。

旗振山山頂からは下りです。 

 

🎶ドーム レインボウ ミュージック ファンファーレ〜~

と、その昔歌われたドレミファ噴水パレスです。

見つけました。

まだ、ありました!

現物を見たのは初めてですが、歌は今でもしっかりと覚えています。

子供の頃何度も聴いたCMソングです。

勢いよく噴き出す噴水をライトアップしたカラー映像と一緒に流れていたと思います。

もう数十年前のことです。

全国ネットでは、たぶん流れているはずなかったと思います。

兵庫県外の方はご存じないですよね、、、

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噴水の前でコーヒーブレイク☕️

メンバーの方が背負ってこられた大きなリュックには、ミネラルウォーターが入った大きな水筒にお湯を沸かすための携帯コンロ、ガスカートリッジ、コッヘルが入っていました。

ご苦労様です。ご馳走様でした。

鉢伏山に登る途中でも海を眺めながら休憩をしましたから、今回の山歩きは休憩時間の方が長かったかもしれません。

 

コーヒーを飲み終わった後は、一気に下山。

途中の分岐点にあった謎の標識です。

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どっちに行けばええんや?

メンバーたちがしばらく侃々諤々の議論を交わしましたが結局意見はまとまらず、2グループに分かれて進むことになりました。

歩くこと数分、二手に分岐していた道は再び一本の道に合流しました。

ま、よくあることです…

 

そこからはただただ下り道、しばらく歩いて山を抜け、抜けたそのすぐ先が山陽塩屋駅でした。

到着です。

予定通り12時ちょうど。

いったんここで解散になりました。 

 

午後から用のあるメンバーが帰られ、残ったメンバーで昼食場所を探しました。

塩屋駅前の商店街は自転車の通行もはばかられるような狭い路地にあり、レトロ感満載の昔ながらのお店や新しく開店したばかりの瀟洒なお店が軒を並べています。

でも、小さめのお店ばかりです。

残ったメンバー10人ほどが入れるお店を探してしばらくさまよいました。

けっこう歩いてようやく見つけたお店は、さらに細い横丁に入ったところにひっそりと看板がありました。

マンションらしき建物の階段を上がると、ようやく落ち着けるお店を見つけました。

全員入れるようです。

 

 

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このお店は、兵庫のものづくりを集めたアンテナショップとのことでした。

県内外の工芸品のギャラリーがあり、わたしたちはその一角にあるカフェスペースでランチをいただきました。

総勢11人がめいめい各種パスタランチやらスープランチを頼みました。

その注文をさばく店員の方は1人だけ。

突然の団体客の来店、お疲れ様でした。

料理が出揃うまで時間はかかりましたが、そのおかげでわたしたちはギャラリーを存分に見てまわりながら、次回山歩きの計画をじっくりと打ち合わせすることができました。

次は灘か西宮周辺の酒蔵めぐりになりそうです、、、

 

え?

確か、この集まりって、山歩きの会だったはず。

ま、いいか(^_^)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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山猫🐾@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。