森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

青春18きっぷ 神戸から東京へ3泊4日の旅 第1回 子供たちとの旅の思い出

 
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はじめに、お断りをさせていただきます。

今回の記事『青春18きっぷ 神戸から東京へ3泊4日の旅』は、本ブログ「森の奥へ」の過去記事『山猫、青春18きっぷで東京へ行く 1』~『山猫、青春18きっぷで東京へ行く 5』の5記事に東京旅行編を加えて書き直していくものです。

過去記事では、神戸駅を朝7時に出発して夕方17時頃東京駅に到着するまでの東海道本線全線乗車の旅を書きました。

記事の内容は、どちらかと言うと、青春18きっぷで神戸東京間を旅行するときのマニュアル的なものになっています。

ですが、記事を書いてから時間が経っていますので、電車の乗り継ぎや時刻表等、いろいろ事情が変わってきている場合もあるかと思います。

ですので、今回は旅行の記録をまとめる、という個人的な思いから書き直していこうと思っています。

どうぞ、その点についてご了承くださいますように。

 

こちらが過去記事です。

 

 


 

 

ブログを書き始めた動機のひとつが、このときの旅行の記録をまとめて残しておきたいという思いでした。

2016年8月にわたしは本ブログを書き始め、8月末から10月末まで毎日更新を続けました。

でも、集中が続いたのは60日ほど。

11月には息が切れてしまいました。

この青春18きっぷの記事を書いたのは10月中旬です。

そのあとしばらくして、ブログの更新をやめてしまいました。

記事を書くのはだいたい夜10時頃から。日付が変わるギリギリまでに書き終えて記事をアップする。

それがもう眠くて眠くて。

ノートパソコンの前で朦朧としていることが何度かあり、わたしはそれ以上書き続けるのをやめたのです。

翌2017年になり、週末だけの更新は細々と再開しましたが、東京旅行編には手をつけないままでした。

いつかその続きを書かないと、と思っているときに、ブログ仲間の KONMA08 さん (id:konma08) が『旅人物語』の記事の中で青春18きっぷのことを書かれたのを目にしました。

それに刺激を受けて今回書き直す気持ちになったのです。

KONMA08 さんのその記事がこちらです。

記事中で本ブログのことをご紹介いただきました。

 

KONMAさん、続きを書きます。

背中を押してくださってありがとうございます(^_^)

 

青春18きっぷの旅に出かけたのは2016年の夏でした。

一緒に旅行した子供たち、当時長男Mは高校2年生、次男Kは中学2年生でした。

電車を乗り継いで東京へ行こう、という父親の誘いに、子供たちは快く一緒に行くことを了解してくれました。

2018年の今、彼らはそれぞれ学年が2つ上がり、Mは大学1年生、Kは高校1年生です。

わたしは順調に2つ歳をとりました。

子供たちはステージが上がり、わたしは下がる、みたいな感じです(^^; 

 

これまでいろいろなところに家族で旅行しました。

泊りがけで出かけると荷物も多いので移動は自動車になります。

その自動車も、たくさん荷物が積み込めるミニバンにしていました。

夏には毎年のようにオートキャンプに行きました。

なかでも福井県大飯にあるオートキャンプ場には何度も行きました。

初めて子供を連れて家族で、そのときはまだ3人家族でしたが、泊りがけで出かけたのは、長男Mが1歳とちょっとの頃。

それが大飯のキャンプ場でした。

夕食のバーベキューの準備をしている間、よちよち歩きを始めたばかりのMが危なくないように、段ボール箱を開いて作ったベビーサークルの中に入ってもらって(閉じ込めて?)いました。

高さ60㎝ほどの段ボールの壁がその頃のMには越えられなかったのです。

ああ、だめですね。。。

思い出すとどうしても、だめです。鼻の奥がつーんと熱くなります。

段ボールのサークルから出して欲しくて、Mはわたしに両手を伸ばして抱っこをせがんでいたっけ。

その彼が、今はわたしを見下ろすほどの背丈になっています。

旅の思い出は、記憶と写真の中に封じ込められています。

真に残る子供たちの表情はどうしてあれほど愛らしいのでしょう。

どうしてあんなに無邪気に無防備に笑ってくれるのでしょう。

写真は酷いくらいに年月の経過を教えてくれます。

 

さて、青春18きっぷの旅です。

ちょっと大げさですけど、、、 この東京行きは、わたしにとってはただの旅行ではなくて冒険でした。

子供たちと一緒に挑んだ、とびきりの大冒険の旅でした。

 

高度経済成長期に兵庫の山奥で育ったわたしにとって、東京は非日常の世界でした。

仕事の出張で東京に何度も行くようになってからも、その気持ちは変わりません。

その非日常の東京に、子供たちをつれて、在来線を走る電車を乗り継いで、着実に辛抱強く向かっていく。

ただそれだけのことに、わたしの心は不思議なくらい高揚していました。

 

 

 

 

 

『青春18きっぷ 神戸から東京へ3泊4日の旅』第1回です。

 

2016年。

この夏、青春18きっぷで東京に旅行する、とわたしは決めました。

出発地は神戸。

東海道本線の端から端まで行く電車の旅です。

同行メンバーは長男Mと次男K。

奥さんは一日遅れて新幹線で神戸を発ち、東京で落ち合うことにしました。

 

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これから何回かに分けて、不定期ですが連載という形で書いていこうと思っています。

よろしければお付き合いください。

 

 

 

 

2016年8月14日

7時01分神戸駅発、新快速・近江塩津行き。

この電車に乗って出発します。

次の乗り換え駅・米原着は8時55分の予定でした。

 

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第2回「神戸東京間・10時間電車の旅」 に続きます。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よければtwitterものぞいてみてくださいね。山猫 (@keystoneforest) | Twitter
 

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山猫@森の奥へ

似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。