猫はネコジャラシで遊べるのに、例外はあるでしょうけれど、犬はどうしてネコジャラシに興味を示さないのか。
ちなみにネコジャラシは俗称で、もとはエノコログサと言います。
名前の由来は、穂の形状が犬の尾に似ていることから犬っころ草(いぬっころくさ)と呼び、それが転じたものであるとのことです(Wikipediaより)。
もう、猫なんだか犬なんだか、、、(^^;
それで、ネコジャラシに興味を示さない犬の遊びですが、犬はボールを遠くに投げてもらってそれを全速力で追いかけて、くわえて拾ってくるのが大好き、というイメージがあります。
この、猫と犬との遊び方の違いはどこからくるかと言うと、狩りの手法の違いが理由だそうです。
犬は猛スピードで走って獲物を追う。
そして、ついには獲物の方が体力が尽きて弱ったところをガブリと噛み付いて獲物を捕まえる。
一方で猫は、獲物を見つけてロックオンすると、気配を消して静かに近づき、至近距離から猫パンチで打撃を加える。
そうやって獲物を手に入れる。
この違いが遊び方の違いに通じているらしいです。
ネコジャラシにじゃれつくのは猫パンチのスパーリングみたいです。
わたしが子供の頃飼っていたオス猫のチーコはネズミ捕りが上手でした。
ネズミが騒々しく屋根裏を走り回っていると、時々チーコを屋根裏に放しました。
狩りの詳細は見てないので分かりませんが、しばらくするとチーコは自慢げにネズミをくわえて屋根裏から降りてきました。
ネズミは弱っていましたがまだ息があって、そのまま家の庭に連れて行かれます。
そこでチーコは、のろのろと逃げようとするネズミを相手に猫パンチを繰り出し、狩りの稽古をするのでした。
猫パンチを繰り出す仕草は可愛いですが、猫は意外にも凶暴です。
2012年にアメリカ合衆国の獣医師会が行った調査によると、アメリカでは約3分の1の世帯で1匹以上の猫が飼われており、全国で7400万匹以上の猫がいるとされています。
当然、野良猫もたくさんいて、この野良猫の増加が鳥や小動物の死亡の一因になっているとみられているそうです。
このため、ワシントンでは、猫の頭数管理を目的として、官民共同の猫の国勢調査が始められたとのことです(ロイター通信報道より)。
奥さんの運転する車で駅まで送ってもらっている途中、FMラジオのニュースでこの話を聞きました。
ニュースキャスターが「猫の野生化についての研究」と説明したように聞こえました。
猫の野生化?
えー? 猫は野生化せんやろ。
家から出た猫は野良になるだけや。
いったん森から出てきて人になついた猫は、家を出てふらふらしていても、森にはよう帰っていかんやろ。
絶対、街から離れられへん。
わたしは「猫の野生化」という表現が面白くて、ぶつぶつ独り言のようにしゃべっていたと思います。
森から街に出てきた山猫は、もう森には帰れない。
それって、あなたのことでしょ?
ハンドルを握っていた奥さんが苦笑しながらそう指摘しました。
「森の奥へ」プロモーションビデオです。
街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。
いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。
でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。
仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。