今年のお盆休みは家族で旅行に出かける予定がなかったので、家でのんびり過ごしました。
いえ、のんびりできたのは旅行云々じゃなくて、下の子が中学校を卒業したからかもしれません。
去年までのお盆は、子供たちが通っていた中学校で毎年出される夏休みの宿題中最大の難関、理科の自由研究に取り組まないといけない時期でした。
自由研究以外の美術のポスター制作とか家庭科のレポートなどは奥さんが子供たちの進捗状況を厳しくチェックしながらスケジュール通りこなしていっていました。
理科の自由研究はわたしの担当でした。
あ、わたしがチェックを担当することになっていました(^^;
研究と言うだけあって、さすがにたった一日で済ませるのは困難です。
毎年、お盆休みの三、四日はこれに費やされていました。
あ、わたしの時間が、じゃなくて、子供たちの時間が、です(^^;
で、それから開放された今年、わたしが何をして過ごしているかと言うと、結局はダラダラとして過ごしています。
昼間からアルコールを摂取したり、眠くなったら昼寝をしたり、撮り貯めたテレビ録画を観たり、料理をしたり、本を読んだり、です。
わが家はわたしと奥さんそれぞれの実家が近くなので、帰省という旅行もありません。
どこにも出かけるあてがないので、その代わり、夕食で食べたいものがあったらリクエストしていいよ、と奥さんが提案してくれました。
家族それぞれがリクエストしたのが、
お好み焼き、生春巻き、餃子、パエリア、イカ飯、グラタン、焼肉、たこ焼き、手巻き寿司でした。
わたしはお好み焼きと手巻き寿司をリクエストしました。
初日はお好み焼きでした。
そのお好み焼きを食べているときに、今更ながらに気づいたことがあります。
それはつまり、炭水化物ってなんて美味しいんだ、と言うことに、です。
とんかつソースとマヨネーズをからめ、青海苔やらかつお節やらの風味が加わったお好み焼きの生地がどれほど美味しいことか。
具に入れて焼いた豚バラや海老やイカと比べて少しも遜色ありません。
ちなみに、わたしが子供のときは、お好み焼きを食べた後には必ず、〆にお茶漬けを食べていました。
お好み焼き後のお茶漬け。
世の中にはこれほど美味しいものはない、とつくづく思っていました。
お茶漬けは言うまでもなく炭水化物そのまんま。
で、あらためて家族のリクエストメニューを見てみると、焼肉以外は炭水化物が一緒になっています。
お好み焼き粉、餃子の皮、マカロニは小麦から、ライスペーパーとご飯はもちろんお米です。
すなわち、炭水化物をほかの食材と一緒に焼いたり巻いたりして味をつけて食べれば、はなはだ美味しい、ということです。
ただの炊きたてのご飯も美味しいけれど、塩をして梅干を具に握ったおにぎりはさらに美味しくなるということです。
わたしは不意に料理をしたくなりました。
実は先日、わらび餅を作ったのですが、わらび餅粉を水で溶いて加熱するときに時間をかけすぎたのか、全然プルンプルンしない、やたらと硬いわらび餅ができてしまいました。
そのときのリベンジで、先日スーパーに行ったときに、だんご粉を買ってきていたのです。
リベンジならわらび餅粉を買えばよかったのですが、、、同じものを作るのは面白くなくて、だんご粉を手に取っていました。
だんご粉ではみたらし団子を作ります。
でも作り方を見ると、普通に簡単にできあがりそうなので、それでは料理した気分を味わえません。
なので、だんご粉を使った何かほかのものを作ってみたくなりました。
ネットでいろいろ検索して見つけたのが、「みたらし団子の豚バラ巻き」。
ま、結局みたらし団子を作るわけなんですが、、、
3時のおやつとして作るつもりでしたので、肉を巻くかどうか迷いました。
肉で巻いたらおやつにならんし、、、
と、ぼそぼそ独り言を言っていると、
夜に食べればええやん。
と、奥さんが一言。
ということで、夕食のメインメニューに昇格してしまいました。
でも、正直言ってかなり不安でした。
限りなくB級のメニューです。
ネットでは、市販のみたらし団子に豚バラ肉を巻くことになっています。
みたらし団子自体初めて作るのに、それに豚バラ肉を巻いて焼く?
それが果たしておかずとして食べられるレベルのものにできる?
まったく自信ありませんでした。
じゃあ、豚バラ肉買ってくればいいよね?
と、買い物に出かける奥さんが言い、この話はトントン拍子に進んでいきました。
もう引き返すことはできません(^^;
以下、そのレシピです。
1.だんごを作ります。
だんご粉220gに対し、目安170mlの水を準備します。
ボウルにだんご粉220gを入れ、最初に150mlのお水を加えてこねます。
残りの水を少しずつ加え、耳たぶぐらいのやわらかさになるまでよくこねます。
棒状にのばし、等分の大きさに切り丸めます。
だいたい40個くらいできます。
水を150ml加えたところまではパサパサの状態のままで、これでちゃんと団子状になるのか不安でした。
ところが残り20mlの水を加えると、あら不思議、見事に団子っぽいモチモチ感が出てきました。
ああ良かった。。。
2.だんごを茹でます。
沸騰したお湯にいれます。
だんごが浮いてきたら約3分ゆで、冷水にとり冷やして水を切ります。
作り方の説明には、団子にあたためた金網で焼き目をつける、という工程がありましたが、適当な金網がなかったので省略しました。
3.タレを作ります。
砂糖50g、しょうゆ36ml、みりん10ml、水110ml、片栗粉16gを入れ、中火でよくかきまぜながら煮ます。
とろみがでかけたら弱火にし透明になるまで煮ます。
36mlとか16gとかってなんやねん!
と、ブツブツ言いながら準備を進めました。
わたしは味加減とか火加減とか直感でできないので、いつも料理するときは厳密にレシピ通りに工程を進めていきます。
なので、料理と言うよりは実験に近い感じかもしれません。
ところで、この「透明になるまで」が怪しいです。
前回のわらび餅を作るときにも、この言葉に惑わされました。
考えてみれば、しょうゆなんかが入っている液体が透明になったりするはずがありません。
「透き通るまで」って書いてもらった方が近いと思います。
4.だんごを串に刺し、タレをつけます。
タレは冷めてからつけたのでネバくて手こずりました。
温かいうちにつけましょう。
この段階でみたらし団子完成です。
試食しました。
普通に美味しくできました。
さすが、炭水化物です(^_^)
6.豚バラ肉を巻きます。
写真では、豚バラ肉を串に刺した団子の上から下まですっぽりと巻いてしまっています。
これでは上下の端の部分に火が通りにくかったので、団子の側面だけに肉を巻いた方が良かったと思います。
すっぽりと巻いてしまった方が、中に肉汁が閉じ込められて美味しいと思うのですが、焼き加減が難しいです。
7.フライパンで焼きます。
サラダ油を少々ひいたフライパンに並べ、弱火でじんわりと焼きます。
最初は肉がフライパンにくっついてしまわないように焼く面を回しながら、あとは蓋をして時々回しつつ焼きました。
肉がパリッとなるくらい焼いた方が美味しいと思います。
8.ネギを散らしてできあがりです。
豚バラの外側はカリカリ。
内側は団子が少しとろけて、甘辛いみたらしのタレと豚バラの脂が混ざってご馳走な味になりました。
かなりいけます(^_^)
作る前は美味しさに半信半疑でしたが、ここでは炭水化物が隠し味になった気がします。
炭水化物はやっぱり美味しかったです。
でも、食べすぎ注意(^^;