森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

平成30年7月豪雨の最中に起きたわが家の「早朝の奇妙な出来事」の謎を解く

 
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7月7日にアップした記事のことです。

記事中で、「平成30年7月豪雨」の最中の7月6日早朝に、六甲山中腹に建つわが家で起こった、ある奇妙な出来事について書いています。

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早朝の奇妙な出来事───

それはこんな内容でした。

少し長いですが、そのまま再掲します。

6日早朝3時半頃のことです。わたしは浅い眠りでうつらうつらとしていました。
突然部屋が明るくなりました。
すぐに身体を起こし隣で寝ていた家人を確認しました。
確かに家人は寝ていました。
えっ? 一体、誰が灯りを点けたんだ……

「ねえ、電気点けた?」
と、わたしは家人に小さく声をかけました。
目を覚ました家人は眩しそうに顔を歪ませてから、ふと、その顔を寝室から廊下を隔てた先にあるリビングの方に向けました。
暑いので寝室のドアは開けたままにしていました。
「何かが光ってる。」
家人が言います。
リビング側のドアは閉めていましたが、ドアのすりガラスに白く光る何かがぼんやりと映っていました。
わたしはすぐに寝室を出て行き、リビングのドアを開けました。
白い光と、そしてもう一つ光が見えました。
正面にある壁の上方に赤い光が点滅していました。
すぐに点滅は終わり、それは白い小さな点になりました。
それきり光は動きません。
「デンワデス」
奇妙な声がしました。したような気がしました。
背筋を冷たいものが走りました。
ざわざわと激しく降りしきる雨音が思い出したように不意に聞こえてきました。
わたしはゆっくりとリビングに入っていきました。
初めに見えたぼんやりとした白い光は固定電話の液晶画面の明かりでした。
しばらくお待ちください
画面のメッセージはそう告げていました。
何を待てと?
わたしは待たずに、リビングの右手にある玄関に向かいました。
そして照明を点け、玄関のドアがしっかりと施錠されているのを確かめました。
知らない誰かがこの家にいたわけではなかった。
わたしが一番知りたかったのはそのことでした。
それから改めてリビングの壁の上を確認しました。
小さな点はガス漏れ警報機からの光でした。
それだけのことでした。
何の異常もありませんでした。
わたしは寝室に戻って、光の正体について家人に報告しました。

「あれ? 今度は玄関の方が明るいよ。」
家人が言います。
あっ、あれは、、、

わたしが玄関の照明を消し忘れたみたいです。
今度は家人が行きました。
玄関の照明を消し、戻ってきた家人が気味悪げに言います。
「電話の画面に日付が出てて、最初は『1月1日』とあったのに、帰ってくるときもう一度見ると『7月6日』になってた。」
と。
たぶん、停電していたのが復旧して、いくつかの電気製品が再起動したせいだろうね。
二人でそう合点することにし、またもう一度眠りにつきました。

実は、、、

本当はまだよく分からなかったことがあるのです。

電話機が自分で「デンワデス」なんて、自己紹介するようにしゃべったりするものでしょうか?

あのときの「デンワデス」という声、あの声が一体何だったのか、少し気になりましたが、正体を確かめるのが怖く思えて、そのままにしていました。

数日後、意を決して、あの朝の状況を再現して調べてみることにしました。

ま、方法は簡単です。

固定電話の電源を一度切ってからもう一度繋いで、電話機を再起動させてみるだけです。

コンセントを挿して電話機に電源を入れると、すぐにFAX用のローラーが回転しました。

回転音の後、しばらく待ちましたが、それだけでした。

「デンワデス」という音声メッセージは流れてきませんでした。

じゃあ、あのときの声は一体…

 

何度も試しましたが、再起動する際に音声メッセージは一切流れてきません。

奇妙な声は女性の声を模した合成音だった気がします。

一体誰がしゃべったんだろう?

 

それで思い出したけど…

と家人が言いました。

…大阪北部地震の時、揺れが来る少し前に、「ジシンデス」みたいな声がどこかから聞こえてきた…

…あれは男の人の声だったように思うけど…

と。

今度は男性の声です。

この家に、ほかに誰かいる?

 

わが家は高度経済成長期に建てられた木造家屋です。

わたしたち家族がこの家に住むようになるまで、家の持ち主は何代か変わっています。

今まで気にしたことはありませんでしたが、この家の数十年の歴史の中で、大声で人には言えない何かが起こっていたとしても変ではないかもしれません。

声が聞こえたのはリビングダイニングです。

14畳くらいあります。

もとはリビングとダイニングキッチンの2部屋に分かれていたものを、わたしたちが引っ越してきたときに壁を取り払って、部屋の間の廊下も取り込んで広い1部屋にリフォームしたのでした。

リフォームはわたしたちが住み始める前にも行われたことがあるらしくて、部屋には意味不明の柱が何本か立っています。

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ひょっとして何十年か前に、この部屋でわたしたちが知らない、わたしたちに知らされていない、何かが起こったのでしょうか。

思い返してみれば、

リビングの真上から、誰もいないはずの2階から、ドンドンドンと足踏みをするような物音が聞こえてきたことが、一度か二度あったような気がします。

 

犯人探しはここで行き詰ってしまい、気味の悪さを引きずったまま何日か過ぎました。

 

 

そう言えば、、、

あの朝、停電が復旧して再起動されたものがもう一つありました。

リビングの壁に取り付けてある、これです。

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ガス漏れ警報機です。

こちらも一度コンセントを抜いて、挿し直してみることにしました。

しばらくして、緑色の明かりが点滅を始めました。

十数秒点滅は続きました。

そして、赤い表示が大きく光り、

「・・・・デス」

と早口の女性の声で警報機がしゃべりました。

早口すぎてよく聞き取れません。

もう一度試しました。

「セイジョウデス」

どうやらそう言っているようです。

声もあの朝聞いた声と同じです。

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

なーんだ。

「デンワデス」なんて言ってない。

あのとき、電話機の液晶画面がぼんやり光ったから、てっきりそれがしゃべったのだと、わたしが勝手に思い込んでいただけでした。

 

 

それから、家人が聞いたという男性の声。

こちらの正体も分かりました。

 


20180618 緊急地震速報の瞬間 大阪北部地震

 

あの時刻になると、男性の声が聞こえてきます。

「緊急地震速報です 強い揺れに警戒してください」

 

「・・・ジシン・・・デス」と確かに言っています。

・・・・・

・・・・

・・・

・・

 

 

なーんだ。

 

ごめんなさい。こんなオチでした(^^;

 

 

これが停電を起こす原因になった電柱です。

道路の向かい側の建物に当たってそこでポキリと折れています。

折れていなかったら右側の建物に突き刺さっていたかもしれません。

危ないところでした。

こちらの方がよほど怖いです。

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土砂崩れで通行止めになったバス道は、一週間ほどそのままでしたが、今は土砂を運び出す作業が始まっています。

今回の台風12号の通過でヒヤリとしましたが、特に影響はなかったようで、今日も作業が続けられていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
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山猫@森の奥へ
似顔絵はバリピル宇宙さん (id:uchu5213)に描いていただきました。