![f:id:keystoneforest:20170801214436p:plain f:id:keystoneforest:20170801214436p:plain](https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/keystoneforest/20170801/20170801214436.png)
桜が満開です(^_^)
水面に映る桜も満開です(^_^)
どちらかの写真は天地をひっくり返しています。
うちには長男Mと次男Kの二人の子供がいます。
4月が始まり、彼らはそれぞれ大学生と高校生になりました。
つい先日、Mは初めてパーマをあててきました。
家族は先に彼の新しい髪型を見て知っていたのですが、アルバイトをして、わたしより遅く帰宅した彼に、わたしは家族の中で一番最後に会うことになりました。
Mの様子に注目するよう言われていたこともあって、わたしはMの顔を見てすぐに気づきました。
散髪したんや。
そうわたしが言うと、
違うでしょ。気づかへんの?
と家族に叱られました。
改めてMの髪型をよく見てみると、髪の毛がクリンクリンに巻いていました。
あ、そうか、、、パーマあてたんや。
やっと気づきました。
リビングに家族の苦笑の輪が広がりました。。。
わたしはその程度の観察力しか持ち合わせていません(^^;
つい先日まで駅前の1000円散髪で済ませていたMが、自分で美容室を探してきてそこでカットしてもらうようになり、それだけでずいぶん雰囲気が変わってきてはいました。
それが今度は髪の毛クリンクリンです。
街で普通に見かける若者にMは変わっていました。
知らない誰かが家にいる気がして、わたしはちょっと落ち着かないような妙な気分になりました。
これも一つの成長なのでしょうか。
わたしが知っているMはどんな子だっただろう?
わたしは不意に記憶を遡りたくなりました。
Mが赤ん坊だった頃のことを思い返しました。
生まれて初めてしゃべった言葉が何だったか、わたしは思い出そうとしています。
が、実はあまりよく覚えていません。
わたしはその程度の記憶力しか持ち合わせていません(^^;
生後何ヶ月目くらいのことだったか、唇を意図的にリズムよく動かして、「まんまんまんまんま」みたいな音を発したのがMが言葉らしきものをしゃべった最初だったような気がします。
果たしてMが「まんまんまんまんま」で、母親のことを呼んでいたのか、お腹が空いてごはんを呼んでいたのか、その辺ははっきりしなかったように思います。
多分。
長期記憶力がわたしにもっとあれば、人生は遥かに豊かになったでしょうけれど、ま、ないものはしかたありません。
そのうちMは、「まんま」とか、「わんわん」とか、「ぶーぶー」とかいう喃語をどんどんしゃべるようになっていきました。
それを繰り返すうちに、やがてMは目の前にあるモノにではなく、動きや気持ちを言葉にするようになってきました。
あるときMは、わたしと奥さんに向かって、「こだ」と声に出したのです。
こだ? なに、それ?
にっこりととろけるような笑みを浮かべて、Mはまた「こだ」と呟きました。
そして、もう一度「こだ」と言いながら、Mはわたしたちの方に両手を伸ばしてきました。
だっこ?
奥さんはMをそうっと抱き上げて、そのまま両手でギュッと抱きしめました。
Mは奥さんの胸の中で赤ん坊特有の鼻にかかった愛らしい笑い声をあげて喜びを爆発させました。
彼の言葉がわたしたちに伝わった瞬間でした。
わたしたちとMとが言葉でつながった瞬間でした。
だっこ、だっこ、だっこ、だっこ。
わたしたちがMを抱きしめるたびに口にしていたその言葉を、彼は「こだっ」と聞き取ったのでしょう。
こだっ、こだっ、こだっ、こだっ。
わたしたちの声はMの耳にはそう届いていたのでしょう。
そして、抱っこして欲しくて、ギュッと抱きしめてもらいたくて、一生懸命その言葉を覚えて、わたしたちに披露してくれたのでした。
それから十数年間、Mは思いを言葉にして伝えることで、わたしたちをいっぱい温かい気持ちにさせてくれました。
おはようございます。
— 山猫🐾 (@keystoneforest) 2018年3月29日
穏やかな週末の朝です(^_^) pic.twitter.com/QBFCH5N7ws
左は先週末金曜日の朝、右はその二十日ほど前の朝です。
夜が明けるのが早くなり、つぼみはやがて咲きました。
風は穏やかに水面を吹き渡っています。