森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

山猫家、家族あわせて空手4段となる。

「武道館ひびき」で、今日、山猫家の次男Kが習っている空手の昇級審査会がありました。

 

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山猫家における少林拳空手道の位置づけについては、以前、このブログで触れたことがあります。

十数年前、山猫の奥さんが当時幼稚園児だった長男Mを連れて、近所の空手教室を覗いたときから、山猫家4人と空手との付き合いが始まりました。

詳しいことはここでは省きます。
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次男Kは幼稚園の年長組の頃に入門し、以来あしかけ10年で現在1級、茶色帯を締めています。

今日の審査に合格すれば、初段、黒帯になります。

 

空手には多くの流派があって、統一された昇級規定みたいなものがないようです。

ほかの流派の事をよく知らないので、偉そうにはいえませんが、少林拳空手道は昇級に関してはかなり厳しい規定になっていると思います。

飛び級みたいな制度があって、うまければ短期間のうちにどんどん昇級していける流派もあると聞きます。

ですが、少林拳空手道では、年間4回の昇級審査に合格し、一つ一つ級を上げていくしかありません。

早く結果を出すことを求める時代の流れには多分合わないと思いますが、武道という根本から考えてみれば、きっとこのやり方が正解なのだと思います。

とはいえ、10年は長かったです。

山猫家で最初に空手を始めた奥さんは約4年、長男Mは8年で初段に合格しました。

家族の中では一番遅く空手を始めた私は、約5年で黒帯になりました。

以前は、小学校6年間練習すれば、卒業までには黒帯になることができたのですが、少林拳空手道内での昇級審査の規定が変わり、小学校のうちに黒帯をとるのはけっこう難しくなりました。

次男Kはいろいろな事情で練習を休むこともあり、少し時間がかかっていました。

それに、1年半前に、腰を痛めた私が練習に行かなくなってからは、家族ではK一人が空手に通うことになってしまいました。

空手は主に決まった型の動きを練習します。

少林拳1の型から始まり、2の型、ピンアン、アーナンクーなど、昇級するにつれてより複雑な型の動きを習得していかないといけません。

教本とか模範演技のビデオなどがあるわけではありません。

空手教室の師範の先生や先輩たちの動きを横目で見ながら、それを真似て身体を動かす練習を繰り返し行って身につけていきます。

家族4人で空手を習っていた時期は、家で復習したり予習したり、互いの動きを確認しあったりしていました。

ですが、この1年半は、Kは一人で練習に取り組んでいました。

KはKなりによく続けてきたと思います

 

そして、今日の審査会を迎えたのでした。

驚いたのは、久しぶりに見るそれぞれの型の動きです。
型の名前は覚えていても、動きについては、まったく忘れてしまっていました。

続けること、繰り返すことがどれだけ大切なのか、実感しました。

Kは、と見ると、ずいぶん背が高くなっていたことに改めて気づきました。

会場の中をびゅんびゅん走り回って遊んでいる小学生たちの中に立つと、肩から上が飛び出して見えます。

小学校の低学年の頃は、胴着を着るとガンダムみたいなぎこちない動きだったのを思い出しました。

 

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すでに、Kは私の身長を越しました。

 

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審査は無事に合格。

次は、Kは自分の名前の刺繍が入った黒帯を締めることになります。

山猫家、家族あわせて空手4段です。

けっこう強いかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

  
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