好天に恵まれたゴールデンウィーク最終日の今日、ずっと後回しにしてきていた庭仕事にやっと取り掛かりました。
雑草だらけ庭の草抜きと野菜の種まきです。
5連休あれば、あれもできるこれもできる、といろいろ皮算用していましたが、結局ほとんど何も達成できずに最終日を迎えていました。
子供たちが大きくなり(高3と中3)、部活動やら友達との遊びやらが優先されて、家族4人のスケジュール調整もうまくいかず、出掛ける予定は初めからありませんでした。
で、私が立てたささやかな目標は、録画していたテレビ番組を観ること、『シン・ゴジラ』のDVDを観ること、そして庭仕事、この3つでした。
観たかったテレビ番組はNHKEテレの『100分de名著・宮沢賢治』。恥ずかしながら宮沢賢治のことはほとんど知らなかったのですが、ぐいぐい引き込まれ食い入るように4回分を観ました。
印象に残った言葉が2つあります。
1つは「われらは世界のまことの幸福を索ねよう 求道すでに道である」という言葉。
「まことの幸福」を探すことが「求道」という「道」である、と賢治は言います。迷い続けていい、と。
そしてもう1つの言葉は「永久の未完成 これ完成である」。
未完成で未熟な自分を自覚し、手探りで永久に前に進み続けることこそが完成である、というような意味でしょうか。どちらも『農民芸術概論綱要』という本の一節です。
もともとテレビを長く見続けられない性分です。テレビの時間はここまでで終わりにして、『シン・ゴジラ』鑑賞はまた時間があるときに回しました。
あと、何をして連休を過ごしたかというと、昼寝かな? 連休に入ってから身体がすっきりせず、眠かったり首筋が痛んだりで、ごろごろしているうちにとうとう今日を迎えていました。
で、庭仕事です。
これが作業前の我が家庭菜園の様子。ビフォアーです。なんとも荒れ果てた状態です。
中央の青いのはアヤメかな? お隣さんから分けてもらったのを植えたら、放っておいても毎年律儀に咲いてくれます。
そのアヤメの周りにある綿くずのようなものがすべて雑草です。「雑草という草はない」と昭和天皇のお言葉にありますが、ここまで畑を覆い尽くされればもう他に表現する言葉が見つかりません。奥(右上)の方にも、同じような草がはびこっているのが見えます。
今日も朝から身体がだるかったのですが、逆に動かした方がいいかも、と思い立ち、時計が9時を示したのを見て庭に出ました。
とても良いお天気でしたが、暑すぎるほどでなく、虫もこの季節はあまり出てきません。お昼までの約2時間半、草を抜き、鍬を振るい、肥料をまいて、無事作業は終了しました。
アフターがこんな感じに仕上がりました。
アヤメの左の畑に見える葉っぱの塊のようなもの2つは、去年の秋に植えたチシャ(サンチュ)です。草に覆われてまだ生きていました。
健気だなぁ、と感心しました。でも、食用に植えたので容赦なく食べます。
が、苦くてとても食べられたものではありません。残念ながら、記念写真を撮ったあと引き抜きました。
次の写真は、プランターで育てていたベビーリーフです。上2枚の写真と違って背景が色とりどりの花になっているのは、奥さん管轄の区域だからです。こちらでは食用ではなく、観賞用の植物が育てられています。
で、ベビーリーフですが、写真の通りベビーの面影はもうどこにも残っていません。ちなみに、これも去年から放置したままだったかな。
ベビーリーフとは名ばかりでひょろ長い茎が伸びて黄色い花も咲いています。こんな状態を薹(とう)が立つ、と言うのでしょうか。
こちらも、雑草もろとも引き抜いてしまうつもりでした。
その薹に手をかけた瞬間、ある物に目がとまりました。写真でも見えるかと思います。種がついています。
ひょっとしてこれでまた次世代のベビーリーフが栽培できるかも、と思い直し、プランターの雑草はもうしばらくそのままにすることにしました。
5月の家庭菜園に植えたのは、インゲンと春大根です。どちらも直播きしました。
インゲンは約50日、春大根は約60日くらいで収穫できるらしいです。らしいです、というのは、植えたのは今回が初めてだからです。
なので今後どうなるか様子を見ないと分かりません。ごめんなさい。
でも、7月には少しならきっと収穫できることでしょう。そのときは、採れたてのインゲンと大根で一品作りますね。
今日一番の収穫は、午前中の作業のあとてシャワーを浴びると、だるかった身体がすっきりしたことです。ここ数日の不調はただの運動不足が原因だったのかも。
こんなことなら、連休初日に庭仕事をやっておくんだった。そうすれば、もっともっと有意義に連休を過ごせたのに。
ああ、後悔先に立たず。
永久の未完成、これ完成である。
ちょっと違うかな。いや、ぜんぜん違うか。