青春１８きっぷを使って、神戸駅から上野駅まで行く。３泊するホテルはそこから都営バスに乗った先にある。
上野を起点にして、浅草寺、スカイツリー、アメ横、秋葉原。お台場、フジテレビ、ガンダム。江戸城、皇居、国会議事堂、東京駅、上野公園。そして、築地。このあたりに行こうと考えた。
いつもの旅は車で目的地まで行くが、今回使うのは公共交通機関とあとは徒歩だ。ガイドブックに選んだ『東京散歩』のサブタイトルには「歩く地図」「下町と山の手歩きの決定版」と書いてある。
たとえば、「浅草」のページにはこんな散歩コースが紹介してある。
START；浅草駅─（２分・約８０ｍ）─雷門─（６分・約３５０ｍ）─浅草寺─（２分・約１００ｍ）─浅草神社─（７分・約４６０ｍ）─スターの広場─（７分・約４８０ｍ）─台東区立江戸下町伝統工芸館─（５分・約３００ｍ）─浅草六区通り入口─（６分・約４００ｍ）─太鼓館─（１０分・約６８０ｍ）─浅草駅；所要時間１時間半である。
このガイドブックで紹介してあるコースを参考にして、真夏の東京の街をたくさん歩いた。最近流行りのガイドブックは食べ物や土産物のことばかり紹介している。でも、旅の目的はそんなだけではない。
で、一番肝心の青春１８きっぷだ。
初日は、いくら早く神戸を発っても、東京に着くのはどうしても夕方５時近くになる。電車の接続をみると、早く出発すれば早く到着できる、というものでもなかった。そして、最終日（４日目）、遅すぎない時刻に神戸に帰ってこようとすれば朝１０時頃には東京を出たい。
それと、別行動をとる山猫の奥さんは１日遅れて新幹線で東京に行き、山猫たちより１日あとに東京から帰ってくる。１泊だけ山猫たちと同じホテルに泊まることになっている。
旅の楽しみのひとつは計画を立てることにある。今回改めてそのことに気づいた。
いきあたりばったりの旅もそれなりに面白いが、どこに行こうか、どうやって行こうか、どこで何を食べようか、というあれこれを考え続けた２週間ほどはけっこう楽しめた。計画を書き留めるために何冊かノートも使った。
