森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

2017-03-01から1ヶ月間の記事一覧

NHK100年インタビュー小田和正 時は待ってくれない。でも、夢を追いかける人のために時は待ってくれる。

『NHK100年インタビュー 時は待ってくれない「アーティスト 小田和正」』(NHKBS3月20日放送)を観た。 小田和正がプロデビュー以来約50年間歌い続けてこられた理由がそこで語られ、彼の生き方、考え方が示されていた。 心に残ったのは、自分をあ…

イノシシの森に群生するふきのとう。

山猫の家は山の傾斜地にある。 辺りの山が住宅地として拓かれたのは、つい五十年ほど前のこと。 それまでは、イノシシやサルたちが棲む雑木林だった。だから、イノシシたちは平気で家の近辺を闊歩している。 ”あとからやってきて偉そうにするな” と、きっと…

関東煮(かんとだき)は生姜醤油で食べるに限る。

山猫家のきのうの夕食メニューは関東煮だった。 入っていた具材は、大根、じゃがいも、ちくわ、ごぼ天、ゆで玉子、餅いり巾着、がんも、こんにゃく、手羽先、あと練り物が何種類か。 え? それって「おでん」のこと? と思われるかもしれない。 そう、「関東…

紙とペンと海鼠腸と白衣、そしてたくさんの花。

配偶者の互いの両親のことを義父、義母と言うが、それとは別の言葉があって、奥さんの父親のことを『岳父(がくふ)』と呼ぶことがある。 語源は中国の故事で、娘婿の昇進に関われるほど力がある人物という意味らしい。奥さんの母親のことは岳母(がくぼ)と…

尻尾の短い野良猫ポチ、飼い猫になる。

猫には2種類の尻尾がある、ということをポチと出会って初めて知った。 尻尾が長い猫と短い猫の2種類だ。 ポチの尻尾はとても短かった。鞭のようにしなやかに自在に動き、第3の手のように、いや、第3の前足のように、かな? 便利に使える細長い尻尾では全…