森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

2016-10-17から1日間の記事一覧

山猫ノート12

「野音」31ページ。 ・人生を幸福にする為には日常の瑣事を愛さなければならぬ。 芥川龍之介 ・子供というのは、どうして夜はあんなに眠かったのだろう。「寝る子は育つ」というから、育つためによく眠っていたのかも知れない。 向田邦子 ・待ってなくてい…