森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

旅行に行きたい!⑥ 稲の波寄せては返す千年余~旅行二日目その1(骨寺村荘園遺跡・厳美渓)

2022年も残り数日になってしまいました。俳句の季語ではこれを「数へ日」と言います。残り数日と思うと、なんとなく落ち着かない気分になってきます。 数へ日や明日終はるかも知れぬのに 山人 「旅行に行きたい!」はまだ8月です。今回の記事は旅行二日目そ…

風止んで星の流るる音聞こゆ ~俳句tweetより~

クリスマスを意識した最初の記憶は、プレゼントをもらうには靴下が必要らしい、とイブの日に幼稚園の友達から聞いたことでした。数十年前のことです。早速その夜は、靴下を枕元に置いて寝ることにしました。どこに置けばいいのかまで友達は教えてくれなかっ…

見上ぐれば星流れゆく吾の先へ ~俳句tweetより~

今回の記事の冒頭に、不可思議/wonderboy のことを少し書こうと思って書き始めたら、ちょっと長くなってしまったので別記事にしました。もし興味がおありでしたら、そちらもお読みください。 www.keystoneforest.net 今回は11月7日から11月11日までの…

不可思議/wonderboy の Pellicule ~だから今日は戻らない日々を思い出して笑おう~

以前にも触れたことがありますが、NHKラジオ『高橋源一郎の飛ぶ教室』を毎週欠かさず聴いています。源一郎さんに今回の放送で教えてもらった歌に心を強く揺すぶられたので記録しておきたくて。 www.youtube.com 不可思議/wonderboy の Pellicule という歌で…

星月夜ピアスの君に触れられず ~俳句tweetより~

映画を2本観ました。映画館で、です。『すずめの戸締り』と『THE FIRST SLAM DUNK』の2本です。どちらもとっても面白かったですが、より楽しめたのは後者でした。山王工業戦の最終盤で交代を告げられた桜木が安西監督に叫んだセリフ。 「オヤジの栄光時代…

見ないんじゃなくて忘れてるだけ

――夢をあまり見ない方です。 人にそう言うと、見ないんじゃなくて見た夢を忘れてるんですよ、と正されます。夢を見るのはレム睡眠のときなんだそうで、レム睡眠は約90分周期で訪れます。ですので、誰でも一晩で3回から5回は夢を見ていることになるんですよ…

秋晴れや流るる雲の軽さかな ~俳句tweetより~

今回は10月24日から10月28日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 秋暁の照らす頬だけ温かい すっかり秋めいた風が初めて吹いた朝。天気予報見てなくて、夏のシャツを着て家を出てきてしまいました。涼しくて良い感じ。いえ、でも、ちょ…

わたしは何を見ればいい?

目を信じてはいけない、見ているものが宇宙のすべてだと思ってはいけない、真実だと思ってはいけない。見ているのに見えていないものがある。たぶん、そんなことはみんな知っているはず。でも、すぐにそれを忘れてしまう、勘違いしてしまう、目を信じてしま…

「元気出せ」どんぐり一つ転がり来 ~俳句tweetより~

今回は10月17日から10月21日までのtweet句です。どうぞよろしくお願いします。 仔猫鳴く空いつぱいの鰯雲 この記事を書いている今気づきました! 「鰯雲」を季語にして詠んだつもりでしたが、、、「仔猫」も季語でした。しかも春の季語です。猫の子…

旅行に行きたい!⑤ ~旅行一日目その4(達谷窟毘沙門堂・瑞泉郷へ)

旅行一日目8月22日。午後4時頃です。前回は中尊寺観光を終えたところまで。今回の記事は旅行一日目その4、達谷窟毘沙門堂・瑞泉郷編です。私的な旅行の記録としてまとめていますので、引用や個人写真が多くて読みづらくなっている点は、どうぞ了承くださ…