森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

神様なんて、だいっきらい。

 
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神様なんて、だいっきらい。バチあてやっからな。

ルパン三世の言葉です。

好きとか嫌いとか、それは同じ人間を相手に思うこと。

好きとか嫌いとかの対象に神様はなりません。

でも、そもそも神様って、仏様って、人を救ってくれる存在のはず。

それがどうして、バチをあてたりするの?

 

阪神淡路大震災当時小学2年生だったえいじくんは、自分の身の回りに起きたあまりに理不尽過ぎる出来事に答えを見つけ出すことができず、神様に叫びます。

神様を罵ります。

おい かみさま
えいじのいえさがせ
さがしてくれへんかったら
かみさまのいえもつぶしてやるからな
おぼえとけ
おぼえとけー 

最後の「おぼえとけー」をえいじくんは原稿用紙3行分の幅を使って書いています。

震災当時小学校2年生だった彼の詩のことは去年も書きました。

ひょっとして来年も、再来年も書くかもしれません。

何度読み返しても、辛さや悔しさ、悲しさがこみ上げてきて、涙が溢れるてくるのを止められません。

 

神様って何?

神様って誰?

神様はどうしてこんなことをするの?

ぼくが一体何をしたの?

どうしてこんな酷い目に遭わないといけないの?

 

えいじくんの叫びはわたしたちみんなの叫びです。

詩のタイトルは「かみさまのいじわる」となっています。

えいじくんは、これほど悲痛な叫び声を上げながらも、きっと神様を信じているのです。

だから神様に訴えているんだと思います。

 

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この写真、分かりますか?

上の方に「ソウル・フラワー・ユニオン」って表示されています。

前回の記事で、震災の日の夜の満月を歌ったSOUL FLOWER UNIONの「満月の夕」という曲のことを書きましたが、その記事を当のソウル・フラワー・ユニオンさんがリツイートしてくださいました。

ツイートを辿ると、震災関連の記事が並んでいました。

今も彼らは叫び続けています。

 

 

神様、聞こえますか?

わたしたちの声が聞こえていますか?

 

もうすぐ、あの時刻を迎えます。

 

1月17日5時46分。

絶対に、忘れません。

 

 

 

 

 

 

  
よければtwitterものぞいてみてください。山猫 (@keystoneforest) | Twitter