森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

インゲンはちらし寿司の具に、大根はキムチ漬けにしました。

 

 

 インゲンの収穫とホタルブクロの花。の記事の続きです

 

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もう二度とホタルブクロは抜かない、と固く決心したこの日、実は、インゲンの隣で作っている大根も収穫したのでした。

大根の栽培と収穫の経緯については過去記事で触れたので省略しますが、正直なところ、こんなに立派な大根が何本も獲れるとは思っていなかったので、どうやって食べようか、ちょっと使い道に困りました。
一度に全部収穫しても冷蔵庫に収まりきりません。
そして、一番困ったのは、食欲をそそる調理法を思いつかない、ということでした。

大根おろし、おでんの具、お味噌汁の具などなど、大根ってなかなか主役になりにくい食材です。

昔々、NHKで『おしん』という朝ドラが大ヒットしたことがありました。
劇中で幼少期の極貧の少女おしんが食べていたのが、大根飯でした。

これは、大根を米粒大に切って、米と一緒に炊くものです。貧しさゆえ味付けはありません。
ただただ、空腹を紛らわせるためだけに考えられたようなメニューでした。

これが一瞬頭に浮かびましたが、以前ニンジンご飯を作ったときに味わった苦い思い出も一緒によみがえってきたのです。

冷蔵庫に残っていたニンジンを消費しようと、ニンジンをみじん切りだったか、すりおろしだったかにして、コンソメだったかなんだったかで味付けをして、お米と一緒に炊いてニンジンご飯にしました。
ご飯がうっすらとオレンジ色に染まってとてもきれいでした。
残り物からこんなご馳走ができた、と内心ワクワクしましたが、家族からは大不評でした。
そもそも、子供がニンジン苦手で冷蔵庫にたくさん残っていたのですから、、、
あまりの不評のため、どうやって作ったか詳しいことは忘れてしまいました。

で、今回思いついたのはキムチでした。

夕飯に間に合わせたかったのと、他の料理も作りたかったのとで、味付けは市販のものを使うことにしました。

 

大根キムチの作り方(市販の「キムチ漬けの素」使用)

材料;

大根400g(1本の半分くらい)、大根の葉っぱ3枚分

作り方;

まず、大根はピーラーで皮をむいて、2,3cm角くらいに切ります。
大根の葉っぱは3cmくらいに切ります。

大根はざるにのせて、2時間ほど干します。
風通しのいい屋外で干してから使うと、うまみが増すそうです。

 

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干し終えた大根は簡単に水洗いして葉っぱと一緒にボウルに入れます。
塩10gを加えて全体にまぶし、30分ほどおきます。
たくさん水が出ます。
その水気を切って、
大根、大根の葉っぱ、キムチの素100ml、砂糖小さじ1、すりゴマ小さじ1、を一緒にジップロックに混ぜ入れて軽くもみ、冷蔵庫で寝かせます。
この日は夕食の時間まで約2時間寝かせました。

  

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左はキムチの素投入前、右は投入後です。

 

キムチを冷蔵庫で寝かせている約2時間、私は缶チューハイをあおりつつ、ひたすら台所を行き来し、他の料理を作っていきました。

チューハイはすぐに飲み干してしまったので、缶ビールにも手を出しました。

私の料理は手際が悪いので、時間がかかって仕方ありません。

私は何かから逃れるように料理を作り続けます。
そして、台所には空き缶が次々に並べられていきます。

 

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やっとできあがった、この日の夕飯。

インゲン豆のちらし寿司
マグロのおつくり
レタスと海苔のサラダ
座布団揚げを焼いたもの
えのき茸の味噌汁
そして、

大根キムチです。

 

夕飯、ちょっと作りすぎました。

 

 

浅漬け大根キムチはシャキシャキの歯ごたえがあってサラダっぽい感じ、なかなか美味しかったです。
漬けてから4,5日目くらいにはすっかりキムチらしい味になってはいましたが、これなら市販のものと変わらないので、浅漬けで食べるのが良かったように思います。

 

大根はまだ3本ほど畑に残っています。

次は何を作ろうかな。

 

 

 

 

 

 

 

  
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