森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

山猫ノート12

「野音」31ページ。

 

・人生を幸福にする為には日常の瑣事を愛さなければならぬ。

芥川龍之介

 

・子供というのは、どうして夜はあんなに眠かったのだろう。「寝る子は育つ」というから、育つためによく眠っていたのかも知れない。

向田邦子

 

・待ってなくていいっていうのはあたしのことがきらいになったから? もう待っててもらうとめいわくだってこと? それとも それとも もしかして… あたしに気をつかって4年待っててくれっていえないだけなの? もしそうだったらあたし4年なんて平気なんだから あたし待つわよ 待つのはけっこう平気なんだ だって… 中学2年の時 同じクラスになって牛ちゃんに会った時からずっと待ってるようなもんだもんね 最初はなにを待ってたかっていうと勇気を待ってたの 牛ちゃんにラブレターを渡す勇気がでてくるのを

岩館真理子『ふくれっつらのプリンセス』

 

牛ちゃんの名前はなんだったか。牛つながりで白鳥沢牛島。

 

先週の「ハイキュー!!」より、コーチ烏養のセリフ。白鳥沢学園牛島の強烈なスパイクに対するブロックへのアドバイス。

「止められなくても触れ、牛島に壁があることを意識させるんだ。壁はいるぞ、と主張し続けろ。そうすれば道は開ける」

 

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圧倒的な力を見せつける相手に対して負けることを恐れるな。今は負けた、でも次は負けないぞ、という姿を見せ続けろ、そうすればきっと何かが変わる。

「根拠のない自信は嫌いだ」

牛島は言う。

何の根拠もなくただひたすらに食い下がってくる相手に対して思う。負けると分かっていて、どうしてあきらめない? どうしてくじけない? この疑念はいつかきっと焦りを生む。 

 

 

 

 

 

 

 

  
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