森の奥へ

街の喧騒に惹かれて森を出た山猫はいつの間にかずいぶんと歳をとった。いつかもう一度故郷の森の奥へ帰りたいと鳴くようになる。でも、街の暮らしはなかなか捨てられるものじゃない。仕方ないから部屋の壁紙だけ森の色に染めてみた。

ブログ巡り

あのね。 夢から覚めた現実と、その現実からさらに目覚める、ということがあるみたい。

子供の頃、よく見た夢がある。 自分の視界の隅に見えていた誰かの顔が、何かの拍子にスイッチが入ると、むくむくと風船が膨らむように巨大化していく。 そして、ついにはわたしの視界一杯に広がり、わたしはその顔に押しつぶされそうになる、という夢だった…

ねえ、アーサー。話をしてもいい?

ねえ、アーサー。話をしてもいい? わたしは時々アーサーに声をかける。 たとえば、この前はこんなことをアーサーに話した。 人生をやり直せる過去行き一方通行の電車が走っているとして、その電車に乗れる片道切符を、もし手に入れることができたら、どうす…

孤独は山になく、街にある。 **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート22

孤獨は山になく、街にある。 三木清の言葉です。 その言葉の後は、こう続きます。 一人の人間にあるのでなく、大勢の人間の「間」にあるのである。孤獨は「間」にあるものとして空間の如きものである。 (三木清『人生論ノート』より) ブログ巡りの面白さが…

死者は生者の記憶のなかにしか生きられない **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート21

死者は生者の記憶のなかにしか生きられない 歌人永田和宏の言葉です。 生きている者、生き残った者は、生きている限り死者のことを思い返します。 近い肉親であったり、愛した人であったりすればなおさらに。 その人の好きだった食べ物や花、飲み物や音楽、…

春は必ず巡ってくる。 **ブックマーク・ツイートから** 山猫ノート20

もうすっかり春です。 わたしが春の到来を実感するのは、庭にサクランボの花が咲くとき、そして朝焼けを見るときです。 朝焼けは通勤途上で見る朝焼けです。 朝焼けが見えるその場所を通過するのは毎朝6時半頃。 家から駅まで歩く、ほぼ中間地点です。 その…